デリカテッセン

劇場公開日:

解説

終末戦争後のパリにたった一軒残った精肉店を舞台に展開するひねりのきいたブラック・ユーモア。製作はクローディー・オサール、監督・脚本はこれが長篇デビューとなるジャン・ピエール・ジュネとマルク・キャロのコンビ、共同脚本にジル・アドリアン、撮影はダリウス・コンジ、音楽をカルロス・ダレッシオが担当。出演はドミニク・ピノン、マリー・ロール・ドゥニャほか。

1991年製作/99分/フランス
原題:Delicatessen
配給:ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画
劇場公開日:1991年12月21日

ストーリー

核戦争から15年、生き残りの人々が食料をあさり合う荒廃したパリの街はずれ、職を求めてルイゾン(ドミニク・ピノン)はこのデリカテッセン(肉屋)にやってきた。ところが店の主人(ジャン・クロード・ドレフュス)はこうしてカモをおびき寄せては肉にしてしまう恐しい男。その娘で心優しいジュリー(マリー・ロール・ドゥニャ)は一目見て気のいいルイゾンに好意を寄せ、またしても犠牲者が増えるのが堪まらず、反体制の菜食主義者たる“地底人”たちと手を結んで秘かにルイゾン救出作戦に乗り出す。ところでこのデリカテッセンの上はアパルトマンになっているのだが、住人たちは各れ劣らぬ強者揃い。今や遅しとルイゾンの肉を待ち受けているだけに、突然侵入してきた地底人たちと上を下への大騒ぎ。もちろん一番手強いのは親父だ。風呂場に水を溜め、アパートを大洪水にするというルイゾンの最後の一手も失敗し、ついにルイゾンとジュリーに親父の手が迫る。しかし危機一髪、ルイゾンから奪って親父の放ったブーメランは逆に親父自身の額にめり込んだ……。騒ぎの収ったアパルトマンの屋上で平隠を楽しむルイゾンとジュリーの姿があった。

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写真:Collection Christophel/アフロ

映画レビュー

5.0カラフルは見事伝承したと確信す。

2023年10月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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共感した! 2件)
マサシ

5.0ツボでした

2023年7月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

怖い

「アメリ」の監督さんだったんですね。
まったく気がついてなかった。
アメリでは、じゃあ、ずいぶん毒を抜いたんだなあ。

映像はグロテスクで悪趣味感満載。なのにキモーイというよりかはおかしい。

登場人物たちも変な人たちばっかり。主人公からして一見まともかなと思わせて
よく考えたら妙だよね…。

しかしテンポがよくて、意地悪ーな展開、カット。かなりツボにはまりました。
映画館で腹かかえて笑いました。
毒気が好きな人に合うのかな?

なんとなく初対面の人にこの映画を大好きというの勇気要るなあ。

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こまめぞう

2.0なんだかよくわからないな映画

2022年8月21日
スマートフォンから投稿

怖い

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たか

4.5共食い

2022年1月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

こういう映画を撮れるのは、
ルイ国王やマリー・アントワネットをギロチンで殺して 快哉を叫んだフランス国民ならではなんだろうなあ。
国歌「ラ・マルセイエーズ」も、歌詞を見れば眉をひそめますよ。卒倒するような血の海と喉笛を掻き切る残虐さですもん。

🇫🇷

「アメリ」のジャン・ピエール・ジュネ監督が「アメリ」の10年前に撮ったとのこと。
なるほど、両方の作品に共通するのは・・恋愛に発展するファンタジーなのかな?と思いきや、実に奇っ怪でサイケデリックな暗黒もの。
うっかり子供と一緒に観てしまっては慌ててしまう明け透けな性行為と、そして本作ではカニバリズムなんですよ。

🇫🇷

おどろおどろしくて、画像は同じ年に公開されたジョニーデップの「シザーハンズ」の系譜かもしれない。
でも特殊メイクではないのです。
人間が持っている生の面相が、そのままのグロテスクさで勝負しているところがいい。
これ、キャスティング担当者は奇天烈な顔の俳優をオーディションで選りすぐったのだろうし、魚眼レンズで写す住人たちの薄気味悪さがどの人も最高でした。

🇫🇷

最終戦争後の地球が舞台とのこと。
小さなアパルトマン=地球号に同居していながら、お互いに喰い合ってでも生き残ろうとする我ら人類の「共食いの醜さ」を、ニヒリズムたっぷりに描いているのかも。

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共感した! 2件)
きりん
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