ロウ・イエ監督作「サタデー・フィクション」11月3日公開 コン・リー&オダギリジョーが共演、舞台は“魔都・上海”
2023年8月31日 10:00

ロウ・イエが監督を務め、コン・リーとオダギリジョーが共演した「サタデー・フィクション」が、11月3日に公開されることが決定。あわせて、ティザービジュアルと特報が披露された。
中国に生きる若者の心情を瑞々しく、過激に描き続けてきた映画監督ロウ・イエ。「ふたりの人魚」「天安門、恋人たち」「スプリング・フィーバー」など、映画史に残る数多くの名作を世に送りだした。本作の題材は、太平洋戦争が勃発する直前の魔都・上海。世界各国の諜報員が暗躍していた時代を舞台に、人気女優とスパイの二つの顔を持つ主人公を中心に据え、当時上海の中心とされていた現存する劇場「蘭心劇場」で巻き起こる愛と謀略の物語を美しいモノクロ映像で描き出した。2019年・第76回ベネチア国際映画祭では、コンペティション部門に正式出品を果たした。
日本が真珠湾攻撃をする7日前の1941年12月1日、魔都と呼ばれる上海に、人気女優のユー・ジンが現れる。新作の舞台「サタデー・フィクション」で主役を演じるためだ。一方、この大女優ユー・ジンには、幼い頃、フランスの諜報部員ヒューバートに孤児院から救われ訓練を受けた過去があり、銃器の扱いに長けた「女スパイ」という裏の顔があった。日本軍の占領を免れた上海の英仏租界は、当時「孤島」と呼ばれていた。その魔都上海では、日中欧の諜報部員が暗躍し、機密情報の行き交う緊迫したスパイ合戦が繰り広げられていた。
そして2日後の12月3日、日本から海軍少佐の古谷三郎が海軍特務機関に属する梶原と共に、暗号更新のため上海にやってくる。ヒューバートはユー・ジンに告げる。「古谷の日本で亡くなった妻は君にそっくりだ」と。それは、古谷から太平洋戦争開戦の奇襲情報を得るためにフランス諜報部員が仕掛けたマジックミラー作戦の始まりだった……。
諜報員という裏の顔をもつミステリアスな人気女優の主人公ユー・ジン役は、中国を代表する女優のコン・リー。日本軍の暗号通信の専門家・古谷三郎に扮するのは、中国でも高い人気を誇るオダギリ。さらに、オダギリ演じる古谷の護衛・梶原役を中島歩が演じ、「ゲーム・オブ・スローンズ」「ストレンジャー・シングス 未知の世界」で知られるトム・ブラシア、「エディット・ピアフ 愛の讃歌」のパスカル・グレゴリー、台湾の国民的人気俳優マーク・チャオら国際色豊かなインターナショナルキャストが名を連ねる。
ティザービジュアルは、モノクロ映像を活かしたスパイアクション感満載のデザインとなり、「孤島」と化した1941年の上海で敵も味方も入り乱れる諜報合戦が繰り広げられる物語を表している。特報は、敏腕スパイと人気女優の二つの顔を持ち、人々から「得体が知れない」と恐れられるユー・ジンが、上海にやってきた日本軍の暗号通信専門家・古谷を標的とする様子が切り取られている。さらに手に汗握る激しい銃撃戦シーンもお目見え。アクションあり、ドラマありの上質なスパイ映画であることを予感させる。
「サタデー・フィクション」は、11月3日からりヒューマントラスト有楽町、新宿武蔵野館、シネリーブル池袋、アップリンク吉祥寺にて全国公開。
(C)YINGFILMS 2019
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