橋本愛、恋人を殺して愛を貫こうとした女を演じる 「熱のあとに」釜山国際映画祭出品、共演は仲野太賀&木竜麻生
2023年8月30日 17:00
橋本愛が主演し、仲野太賀、木竜麻生が共演する映画「熱のあとに」が、2024年2月に公開されることが決定。あわせて、第28回釜山国際映画祭ニューカレンツ部門にてワールドプレミア上映されることが決定した。
本作は、過去に愛した恋人を刺し殺そうとした沙苗が、数年の服役後、別の男との結婚を経て、もがきながらも愛し方を模索していく物語。主人公・沙苗のキャラクターは、2019年に起きた新宿ホスト殺人未遂事件にインスパイアを受けている。
監督は、東京藝術大学大学院で諏訪敦彦、黒沢清らに師事し、修了制作「小さな声で囁いて」がマルセイユ国際映画祭、全州国際映画祭などに出品された新進気鋭の若手監督・山本英。山本監督が脚本のイ・ナウォンと長年あたためていた本作の企画は、第21回東京フィルメックスにてNew Director Awardを受賞。4年の歳月を経て、完成にこぎつけた。
橋本が演じるのは、罪を背負いながらも、自分の愛し方を貫き通そうとする女性・沙苗。仲野は沙苗の過去を知りながらも結婚に踏み切る夫・健太役として参加。沙苗の言動に翻ろうされながらも、彼女の愛を理解しようと奮闘する男を体現している。木竜は。沙苗たちに親し気に接してくる謎めいた女性・足立役。結婚生活が始まったばかりの沙苗の前に突然現れた人物で、彼女の秘密が明かされる時、運命の歯車が狂いだす…という役どころだ。
10月4日~13日に韓国・釜山で開催される第28回釜山国際映画祭。同映画祭はアジア最大級の映画祭で、韓国のみならずアジアの映画産業を発展することにも貢献している。今回正式出品となったニューカレンツ部門は、アジアの新進気鋭の映画監督の1~2作目が対象となる部門。近年は「はちどり」「由宇子の天秤」「さがす」などが出品され、いずれも国内外で高い評価を受けている。
「熱のあとに」は、24年2月に新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国公開。コメントは、以下の通り。
監督からいただいたお手紙と、ナウォンさんの脚本を初めて読んだとき、この映画を私に委ねようと思ってくださったことに、喜びで胸がいっぱいになりました。
観客の皆さんがどのように受け取ってくださるのか、すごく楽しみです。
「熱のあとに」が釜山国際映画祭でお披露目できる事、非常に嬉しく思います。
オファーを頂いた時、あまりにも強烈な脚本に驚きました。
この作品がどんなカタチで映画になるのか、ページを捲るたびに興奮したのを覚えています。振り返ってみたら2週間ほどの短い撮影期間でしたが、山本英監督をはじめとする映画を愛するスタッフ、そして主演の橋本さん、木竜さんとの映画作りはあまりにも豊かで、僕にとってかけがえのない作品になりました。