「グランツーリスモ」全米でヒット&ロッテントマトで高評価 衝撃映像満載の撮影舞台裏映像を公開
2023年8月29日 19:00

全世界でシリーズ累計9000万本を売り上げた日本発のゲームをハリウッドで映画化する「グランツーリスモ」の撮影舞台裏を明かす特別映像(https://youtu.be/fpFMBx6n_LY)が、このほど披露された。
1997年にプレイステーション用ソフトとして誕生した、リアルドライビングシミュレーター「グランツーリスモ」シリーズ。映画では、2008年~16年に実施された、ゲームのトッププレイヤーをプロレーサーに育成する「GTアカデミー」をめぐる驚きの実話を描く。オーランド・ブルーム、デビッド・ハーパー、アーチー・マデクウィが共演し、ニール・ブロムカンプ監督(「第9地区」「チャッピー」)がメガホンをとった。
8月25日(現地時間)、全米3856館で公開されると、興行収入は1740万ドル(約25億円)を突破。全米オープニングNo.1の大ヒットスタートとなった(プレビュー興行含む)。なお、8月27日は全米の多くの劇場で4ドルで映画を鑑賞することができるナショナル・シネマ・デーだった(※8月29日付Box Office Mojo調べ、1ドル=146.4円換算、8月29日時点)。

米レビューサイト「Rotten Tomatoes(ロッテン・トマト)」のAudience Score(観客スコア)では98%という高評価。さらには観客の出口調査「CinemaScore(シネマスコア)」でもAという評価を獲得している(8月29日午前9時時点)。さらには、映画批評家からは熱のこもったレビューコメントも続々到着している。
今回披露された映像は、全米大ヒットを記念したもの。監督であるニール・ブロムカンプが撮影時のこだわりを明かしている。
ブロムカンプ監督はもともと車好きで、劇中にも登場するNISSAN GT-Rを“個人的にも所有していた”と話しつつ、本作を監督できることは喜びだと語る。そして奇跡の実話を基にした本作を“壮大だが現実味のある物語として届けたかった”とし、熱量を持って撮影に挑んだ。
「今作では、全てがリアルです。車を運転している場面でも役者たちが、本来出すべきスピードにかなり近い速度でコースを走っているんです」とブロムカンプ監督。リアルな映画にするために、撮影には本物のレーシングカーが使用され、スロバキアのスロバキア・リング、ドバイ・オートドローム、ドイツのニュルブルクリンク、オーストリアのレッドブル・リンク、ハンガリーのハンガロリンクという本物のサーキットで、GTアカデミーとル・マン24時間レースのシーンの撮影が行われた。

しかし、観客に映画の没入感や最大限の臨場感を味わってもらうには「本物の車とサーキットを揃えただけでは不十分で、雰囲気もリアルにしなければならない」と考えたそう。そこでさまざまなカメラを使い分けることにより独自の撮影方法を構築し実現していった。
まずはコックピットの内側と外側から撮影をし、普段観客が見ることのできない窓ガラスを打つ微粒子や光の反射などを逃すことなく撮影した。
「高速で追いかける車のフロントの低い位置にあるリモートヘッドのカメラを使い、地面から数センチの所から外側を撮ることで、競り合う車同士のスピード感が非常によく伝わる映像が撮れる」(ブロムカンプ監督)

また緊迫感あふれるパワフルなレースを撮影するため、ドローン・レーシングで使用されるFPVドローンと、カーレースのTV中継などでも使用されるシネマティック・ドローンが導入された。それによりリアルにこだわりながら、観客が今まで見たことのない、猛スピードで走る車を見せることに成功している。


さらにハイスピードのアクションを見せることを重視する一方で、レーサーたちが経験する“極限の精神状態も捉えたい”と考え、俳優たちに焦点を当てる撮影も敢行。「レーサー達は“レースは自分との闘いだ”と言い、自らの限界を試し、疲労の壁を超えることで車と一体となる」という、実際のレーサーの体験を基にその感覚を再現。車内のスペースにカメラを置き、過酷な状況下で戦うレーサーたちの表情をよりリアルにとらえてみせた。
「グランツーリスモ」は、9月15日に全国公開。
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