宮沢りえとオダギリジョーが抱き合うカットも 石井裕也監督作「月」場面写真一挙公開
2023年8月23日 09:00

宮沢りえが主演し、石井裕也が脚本・監督を手掛けた「月」の場面写真が一挙披露された。宮沢、オダギリジョー、磯村勇斗、二階堂ふみが演じるそれぞれのキャラクターの思いが交錯する瞬間が捉えられている。
原作は、実際の障害者殺傷事件をモチーフにした辺見庸氏による同名小説(角川文庫刊)。事件を起こした個人を裁くのではなく、事件を生み出した社会的背景と人間存在の深部に切り込まなければならないと感じたという著者は、“語られたくない事実”の内部に潜ることに小説という形で挑戦した。映画は「茜色に焼かれる」「愛にイナズマ」などで知られる石井監督がメガホンをとり、原作を独自に再構成した。
(C)2023『月』製作委員会
(C)2023『月』製作委員会舞台は、深い森の奥にある重度障害者施設。新しく働くことになった元・有名作家の堂島洋子(宮沢)は、夫の昌平(オダギリ)と慎ましく暮らしていた。施設職員の同僚には、作家を目指す陽子(二階堂)や、絵の好きな青年さとくん(磯村)らがいた。光の届かない部屋でベッドに横たわったまま動かない入所者“きーちゃん”と生年月日が同じ洋子は、どこか他人に思えず親身になっていく。しかし、職場は楽園ではなく、洋子は他の職員による入所者への心ない扱いや暴力を目の当たりにする。そんな世の理不尽に誰よりも憤っているのは、さとくんだった。彼の中で増幅する正義感や使命感が、やがて怒りを伴う形で徐々に頭をもたげていく。
(C)2023『月』製作委員会
(C)2023『月』製作委員会場面写真に収められているのは、生い茂る森の中で空を見上げる洋子(宮沢)のほか、憂いを帯びた表情で何かを見つめる昌平(オダギリ)、不穏さを漂わせる陽子(二階堂)、優しい笑顔で入居者に紙芝居を読むさとくん(磯村)の姿。洋子と昌平が希望と絶望の間でしっかりと抱き合う姿は、生きることへの希望と愛を感じさせる。さらに、「ヨウコ」という同じ名前の2人(宮沢と二階堂)がお互いの悩みを明かす場面や、4人のキャラクターが食事を共にするシーンなども公開された。
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