「バービー」ピュアで悩めるケンにハマる人続出 監督が当て書きしたライアン・ゴズリングの魅力とは?
2023年8月16日 09:00
世界で最も有名なファッションドールを映画化した「バービー」(公開中)。かわいい衣装を着こなすバービーや感動のストーリーに絶賛が飛び交っているなか、「主人公バービーだけでなく相手役のケンの物語にもなっているところにとても感動しました」と、ライアン・ゴズリング演じるケンに注目する声も上がっている。
夢のような毎日が続くバービーランドを舞台に、いつもハッピーでお洒落な人気者のバービー(マーゴット・ロビー)が突然身体の異変を感じたことをきっかけに、彼女のボーイフレンド(?)でピュアで暴走しがちなケンと共に人間の世界へ旅立つことに。
バービーランドでは、毎日快晴な朝に目覚め美味しい朝食を食べて、昼はドライブ、夜は友人たちとガールズナイトまで楽しいことだらけ。そんな楽しいだけの日々が普通だと思っていたバービーだが、彼女は人間の世界へいくことで、今までの常識が覆される。初めての人間世界にトラブルだらけの日々を送るバービーだが、その中で楽しいことだけではなく、つらい思いを経験することで彼女自身もだんだんと変わっていく。
本作では、バービーのお飾り的な存在であることに悩むケンにもスポットライトがあたっている。ケンを演じるライアン・ゴズリングは、「ラ・ラ・ランド」をはじめ、「ブレードランナー 2049」や「グレイマン」などに出演する、ハリウッドに欠かせないスター。ケンとしての完璧なビジュアルだけではなく、バービーから視線をもらおうと必死になっては空回りするちょっと残念な部分や全力でコミカルなシーンも演じ切った姿に、「過去最高の演技してた」「まさかこんなにケンの物語とは…」など、多くの観客の心を鷲掴みにしている。
グレタ・ガーウィグ監督やバービー役&製作を率いたマーゴット・ロビーは“この役はライアンしか考えていなかった”そう。ガーウィグ監督は「ケン役はライアン・ゴズリングに当て書きしました。彼はドラマチックな役でもすばらしい演技をするけれど、『サタデー・ナイト・ライブ』の出演を見て、彼の面白さを知っていました」と、シリアスな役柄だけではなくコメディ満載のシーンも全力で演じ切ることができる魅力を見抜いていた。
ロビーは「ケンを演じられる俳優はほかにもたくさんいると思うかもしれないけど、実はそうではないんです。ライアンはケン役に必要な要素をすべて満たしていました。ドラマチックな役も演じられる才能豊かな俳優で、すばらしいセンスの持ち主。ロマンチックな演技もコメディもできる。もちろん、ケンにそっくりでとてもハンサムですしね」と、同じ俳優としても大きな信頼を置いている。
ゴズリングは、本作との向き合い方について「この映画のメッセージは、主に、自分の不完全さを受け入れることにあると思う。だから僕は、そのメッセージに集中しようとしたんだ」と胸の内を明かしている。
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