二宮和也のナチュラルな魅力溢れる、“手作り”にこだわる主人公 丁寧で豊かな日常をとらえた「アナログ」場面写真3点
2023年8月3日 12:00
二宮和也と波瑠が共演し、ビートたけしが70歳にして初めて書き上げた恋愛小説を映画化する「アナログ」から、二宮をとらえた場面写真3点がお披露目された。穏やかで優しい佇まいの主人公・悟(二宮)が、模型や手描きイラストなど“手作り”にこだわる、丁寧で豊かな日常が切り取られている。
本作は、携帯電話で気軽に連絡がとれる現代にあって、「会うこと」を大切にする“アナログ”な価値観を持つふたりの懐かしくも新しいラブストーリー。二宮とたけしが主演したドラマ「赤めだか」の演出などを手がけたタカハタ秀太監督がメガホンをとり、「あゝ、荒野」2部作、「宮本から君へ」「MOTHER マザー」の港岳彦が脚本を担当する。二宮と波瑠に加え、桐谷健太、浜野謙太、藤原丈一郎(「なにわ男子」)、坂井真紀、筒井真理子、宮川大輔、佐津川愛美、鈴木浩介、板谷由夏、高橋惠子、リリー・フランキーが共演した。
デザイナーの悟(二宮)と、携帯を持たない謎めいた女性・みゆき(波瑠)はある日、喫茶店「ピアノ」で出会う。やがてふたりは、「毎週木曜日に、この場所で会いましょう」と約束を交わし、あえて連絡先を交換せずに、会う時間を大切にして、ゆっくりと関係を紡いでいく。みゆきへの思いを募らせた悟は、彼女の素性を何も知らぬままプロポーズすることを決意。しかし、次の木曜日に、みゆきは現れなかった。
みゆきに一途に思いを寄せる悟は、人一倍“手作り”の温もりを大切にするこだわりの強いキャラクター。朝起きると飼っている魚に餌をやり、窓から差し込む柔らかな日の光に目を細める。部屋は雑誌、模型、工具などに溢れ、デザインという仕事への情熱が垣間見える。そして眠そうな表情で向かうのはキッチン。焼き魚、味噌汁、納豆など手際よく朝食を作り、顔を綻ばせながらごはんに舌鼓をうつ。またキッチンに置かれた小さなプランターではいくつかの葉物野菜を栽培し、自ら漬物を漬けるなど、その暮らしぶりは丁寧かつ豊かだ。
そしてその性格は、仕事ぶりにもよく表れている。悟による建築物のデザインは、グラフィックではなく模型を作り、デザインイラストも自ら鉛筆で線を描き、水彩で色を付ける。みゆきとの出会いの場となった「ピアノ」は、悟がデザインを担当した店舗。こだわり抜いた店内の装飾品にみゆきが気付いたことをきっかけに、ふたりは関係を深めていく。
波瑠は、「二宮さんだからこの悟のキャラクターがうまくいったというか、嘘に見えないんです。二宮さん自身の魅力が悟という人物にすごく自然に流れ込んでいるようなところがありました。でも、二宮さんが狙っているのか、狙わずにそうなっているのかが分からないっていう。だからすごいなと思うばかりですね」と、賛辞をおくる。その言葉通り、悟の人物像には、二宮のナチュラルな魅力が溢れている。
「アナログ」は、10月6日に全国公開。