「ジョン・ウィック」前日譚ドラマがPrime Videoで9月配信 メル・ギブソンが支配人役で参戦!
2023年7月19日 17:00
最新作「ジョン・ウィック コンセクエンス」の公開が控える「ジョン・ウィック」シリーズの前日譚となるドラマ「The Continental: From the World of John Wick(原題)」(全3話)が、Prime Videoで9月に日本ほかインターナショナル各国で独占配信開始されることが決定した。ファーストルック画像7点と、NYを拠点に活動する日本人アーティストYuko Shimizu(清水裕子)によるスペシャル・アートが披露された。
舞台は1970年代、殺し屋たちの聖域として重要なアイコンとなっていたコンチネンタルホテル・ニューヨーク。映画「ジョン・ウィック」で支配人として君臨していたウィンストン・スコットの若かしり頃の目を通して、当時の絶対的支配人コーマックからその地位を奪おうと裏社会で奮闘するさまが描かれる。
映画でイアン・マクシェーンが演じたウィンストンの若い頃をコリン・ウッデル(「フライト・アテンダント」)、故ランス・レディックが演じていたシャロン(のちのコンチネンタルホテル・ニューヨークのコンシェルジュ)をアヨミデ・アデグンが担うほか、絶大な権力で支配していたコーマック役でメル・ギブソンが出演する。
ウッデルは「映画シリーズの30-40年前のお話で、映画シリーズのプロデューサーたちが監督を務めていて、映画版とそのスタイルに敬意を表すために厳密につながった世界観になっています」と見どころをアピール。
監督と製作総指揮を務めたアルバート・ヒューズ(「フロム・ヘル」)は、「映画の『ジョン・ウィック』シリーズ同様に本作は、ワイルドで、楽しく、ユニークで、カラフルで、大胆で、衝撃的で、普通の映画では見られないようなキャラクターも登場するので、きっとファンの皆さんは本作も愛して下さると思います」と自信をにじませた。
スペシャル・アートを手掛けたYuko Shimizuは、「『ジョン・ウィック』の大ファンなので、Prime Videoから今回のコラボの機会を頂いてとても興奮しました。コンチネンタルホテルは『ジョン・ウィック』シリーズの重要な要素なので、このアートでは、本作でもそう扱われているように、物語の主人公としてこのホテルを紹介し、視聴者の皆さんにこれから起こることのヒントを暗示したかった」とコメントを寄せた。
「The Continental: From the World of John Wick(原題)」は、Prime Videoで9月に独占配信開始。キアヌ・リーブス主演の映画最新作「ジョン・ウィック コンセクエンス」は9月22日全国公開。ドラマに登場する各キャラクターの紹介と、キャスト、スタッフのコメント全文は以下の通り。
ハンサムでスマート、冷静沈着で常識にとらわれないビジネスマン。ある出来事がトラウマとなり、危機に陥った後、ロンドンで成功したビジネスマンとして働いていたが、過去の裏社会のボス、コーマックから、別居中の兄フランキーを探し出せと命じられる。
映画シリーズのファンなら本作が「ジョン・ウィック」シリーズにつながる素晴らしい前日譚であることをお分かりいただけるでしょう。映画シリーズの30-40年前のお話で、映画シリーズのプロデューサーたちが監督を務めていて、映画版とそのスタイルに敬意を表すために厳密につながった世界観になっています。そして舞台である70年代の世界もリアルに描かれています。
カメラテストをした日のことを覚えています。アルバート・ヒューズ(監督兼製作総指揮)と私はモニター越しに、「この男は映画スターだ」と思いました。特にあの目です。イアン・マクシェーンの目には深みと悲しみがあり、コリンにとってはその若き日を演じるのは大変なことだったと思います。でもコリンは彼しか成しえない資質を持っていたのです。
コーマックがアシスタントとして信頼する若きシャロン。本作を通じて彼は誰を信頼すべきか、誰と家族になるべきか、試されることになる。
シャロンは父親とともにナイジェリアで育ったが、決して裕福な家庭の出身では無く、彼が闇の組織である主席連合を選んだのは、自分の人生をより良くするためだと思います。安定した、より質の高い生活を求めて……それが常に彼の心の奥底にあるような気がします。
映画版でシャロンを演じたランス・レディックの演技は間違いなく僕を奮い立たせました。彼は素晴らしい男であり、俳優だったと思います。私はこの映画を2つの視点から見ようとしました。自分へのプレッシャーととらえ、そのプレッシャーに押しつぶされてしまうか、あるいは自分のキャラクターに対する解釈がランス・レディックが演じたシャロンと一致すると信じるかでした。
ランス・レディックが残したものは大きいものでした。あのキャラクターは、映画作りの中で観客に発見される典型的なキャラクターで、台本上では大きな存在ではなかったのですが完成した映画では巨大な存在となりなした。
というのも、私たちは彼の目を通して多くの物事を見ているからです。彼は饒舌なキャラクターではありません。だからこそ、その役を演じるために必要だったのは、セリフ以外の部分も演技で語れる俳優だったのです。
存在感があり、威厳があり、高貴な人物。彼の忠誠心がどこにあるのか、彼が起きていることに同意しているのかがわからないような、不可解な人物。しかしウィンストンとは相性のいい人物でもあった。という非常に演技力が問われる役なのです。
威圧的で冷酷で残忍、それでいて魅力的なコーマックは、ニューヨーク市全体のボスで、コンチネンタルホテル・ニューヨークの現支配人である。コーマックはウィンストン&フランキー・スコット兄弟と因縁があり、フランキーがコーマックの立場を揺るがすような重要なものを盗んだことから、コーマックは狂気と怒りを爆発させてウィンストンを犯罪の裏社会に引きずり戻す。
コーマックはウィンストンとシャロンの師匠のような存在ですが、実際には、指導していたのかひどい仕打ちをしていたのか分かりません。しかし、彼はむしろ極悪非道な人物でありながら、彼らにとって父親のような存在であり、コーマック自身はそう思っていたのですが、成長したウィンストンたちの本当の姿を見て、自分は父親のような存在ではなく、自分のために邪悪な方法でウィンストンたちを利用してきたことに気づくのです。
このドラマシリーズで描かれるコンチネンタルホテル・ニューヨークは、おそらく世界で最悪のコンチネンタルのひとつでしょう。老朽化し、腐敗し、混乱していて、支配人のコーマックは極悪非道で執念深く、崩壊しつつあるニューヨークの魂を映し出しているようにも思えます。
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