「RRR」を35回以上観たらどうなる? 熱狂的ファンが至った境地「エンディングで“全て忘れる”」
2023年7月5日 09:00
この“沼”にハマってしまったら、抜け出すことは難しい……。本コラムでは、熱狂的信者を生み出し続ける“インド映画の魅力”を存分に伝えていきます!今回は、本日から各動画配信サービスでレンタル配信がスタートする「RRR」を取り上げています。
インタビューに応じてもらったのは、「RRR」の“ガチファン”。どの程度“ガチ”なのかというと……鑑賞回数はなんと36回(取材日の6月21日時点)。果たして、どんな方なんでしょうか? まずはプロフィールをご紹介しましょう。
「リピート鑑賞歴」を見てみると、元々リピーターとしての素地はありそうですが……やはり“「RRR」36回鑑賞”というのは凄まじい記録。なぜそこまでハマってしまったのでしょうか? ご本人に聞いてみました!
それで次の日の舞台挨拶にも参加することにしていたので、何が起こったのか確かめなければと意気込んでいきました。2回目は川崎チネチッタさんで観たのですが、大枠の内容を知っているからこそ、より感動が大きくて、ずっと泣き続けていました。2人の登場シーンでテンションが上がり、そこからの「Dosti」でニコニコし、ジェニーとビームの可愛さにほっこりしていたのですが、お屋敷襲撃シーンの火と水の表現とラーマとビームの闘いでとんでもなく素晴らしい作品を観てしまっていると感じてから涙が溢れ始めました。
そこからの記憶がほぼなくて、エンディングのエッタラジェンダで笑顔になりながら帰ったのは覚えています。その日から通勤中も、家にいる時も「RRR」の曲を聞いていて、特に「Komaram Bheemdo」は聞くだけで泣いていました。最初の頃はホントに週3~4回のペースで観ていました。
ジェットコースターみたいなんです。毎回手に汗握るというか……何回乗っても楽しいんですよ。その“楽しい”という気持ちを求めて、映画館に通い詰めている節はあります。
最近気になっているのはビームとジェニーの関係性についてです。何度も観ているうちにビームとジェニーは一目惚れというか、好き合っている感じには見えなくて……。ここのところについては、ファンの皆様の見解を伺いたいです! あと、本当に細かいところを観るようになりました。ラーマの部屋にあるランプが可愛かったり、ビームのお髭にお弁当ついてるシーンがあったり……。ビームもラーマも本当にちょっとしたシーンでもお互いの個性が出ているんです! そういうのを発見するとますますキャラクターと映画への愛が深まります。また、最初に出ているように、ビームが水、ラーマが炎なので水と炎の表現にも注目して頂きたいです。お屋敷での2人の戦いシーンは特に水と炎でお互いの感情が表現されているので本当に感動しました。
とにかく「RRR」に関しては、“情報”が欲しいという感じになるんです。公式から出ているものだけではなく、Twitterに投稿されているファンの方々の考察を読み込んだり。いつか「RRR」完全読本のような分厚い本をだして下さるとうれしいです(笑)。あ、そうだ、リピートする人の“あるある”をお伝えしてもいいですか?
あと最大の効果といいますか、このインタビューに呼んでいただけたことです! まさかこんな機会を頂けるとは思っておらず、素敵な企画に参加させていただけてうれしいです。
別の友達は、最初に一緒に観たとき、観終わった後感動でずっと泣いていて…。そこまでの衝撃を与えてくれる「RRR」はやはりすごい映画だなと改めて感動しました。そのあと一緒に応援上映にも参加してくれたり、いろんな方を連れて一緒に観に行ったりしてすでに5回くらいは観ているようです!
この前はついに両親を連れて「RRR」を鑑賞してきました。母はすごく気に入ってくれていたみたいで、歌が頭から離れないと何度も言っております(笑)。
とくに鳴り物に関しては一体感がありますし、プロレベルの方がいらっしゃると思います。例えば「ロバートがバイクのエンジンをかけるために、キックをする」というシーンひとつをとっても、皆さん同じタイミングで鳴り物を鳴らすんです。一斉にシャン!と。それも完璧なタイミングで! それがまた楽しかったり。
とても印象に残っているのが、エンディングで観てる皆さんとスタンディングでムルムル(エンディングのダンスの振り付け)が出来たときは本当に楽しかったです。
あとは映像美といいますか、迫力のあるシーンもありますし、一時停止して飾りたいと思うような、絵になるようなシーンが沢山出てくるところもおすすめです! 「RRR」の背景はインドが植民地だった時代です。ラーマもビームもインドの独立運動の英雄だった方がモチーフになっていますので、悲しいシーンや辛いシーンもあります。とは言っても、本当に楽しい映画には間違いありません! アトラクションに乗りに行くような感覚で観に行っていただいて、疑問に思ったことを調べて頂いてもう一度観に行って頂いて。そうやって何度も鑑賞して楽しんで頂きたいです。
あとは字幕があるとどうしても字幕に引っ張られてそこを見てしまうのですが、吹替で観ることで、画面の映像に集中しながら見ることが出来ますし、字幕がない分今まで字幕に隠れていた部分も見ることが出来るのがとても楽しみです!
もう一つ、配信がはじまるということで楽しみなことがありまして……“一人応援上映”をしたいと思っていました。BGMを口ずさんだり、叫んだりと、思うがままに声を出して楽しみたいです。「ビームVS虎」のシーンではぜひ一緒に叫びたいですね!
配信は細かな部分まで見ることができますし、好きなシーンを何回も見ることができます。もしかしたら「配信で細部のこだわりまで見る→劇場の大画面で「RRR」を観たくなる→劇場で“体感する”→細かいところを観たくなって配信を観る」という流れが、一番おすすめかもしれません(笑)。
本当にすべてのシーンが感動的であり、面白くも悲しくもなる映画ですが、観終わったあとは必ず楽しくなるので、まだ観てない方はぜひ観て欲しいです。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
十一人の賊軍
【本音レビュー】嘘があふれる世界で、本作はただリアルを突きつける。偽物はいらない。本物を観ろ。
提供:東映
知らないと損!映画料金が500円になる“裏ワザ”
【仰天】「2000円は高い」という、あなただけに教えます…期間限定の最強キャンペーンに急いで!
提供:KDDI
グラディエーターII 英雄を呼ぶ声
【人生最高の映画は?】彼らは即答する、「グラディエーター」だと…最新作に「今年ベスト」究極の絶賛
提供:東和ピクチャーズ
ヴェノム ザ・ラストダンス
【エグいくらい泣いた】「ハリポタ死の秘宝」「アベンジャーズ エンドゲーム」ばりの“最高の最終章”
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
予告編だけでめちゃくちゃ面白そう
見たことも聞いたこともない物語! 私たちの「コレ観たかった」全部入り“新傑作”誕生か!?
提供:ワーナー・ブラザース映画
八犬伝
【90%の観客が「想像超えた面白さ」と回答】「ゴジラ-1.0」監督も心酔した“前代未聞”の渾身作
提供:キノフィルムズ
関連コンテンツをチェック
シネマ映画.comで今すぐ見る
死刑囚の告発をもとに、雑誌ジャーナリストが未解決の殺人事件を暴いていく過程をつづったベストセラーノンフィクション「凶悪 ある死刑囚の告発」(新潮45編集部編)を映画化。取材のため東京拘置所でヤクザの死刑囚・須藤と面会した雑誌ジャーナリストの藤井は、須藤が死刑判決を受けた事件のほかに、3つの殺人に関与しており、そのすべてに「先生」と呼ばれる首謀者がいるという告白を受ける。須藤は「先生」がのうのうと生きていることが許せず、藤井に「先生」の存在を記事にして世に暴くよう依頼。藤井が調査を進めると、やがて恐るべき凶悪事件の真相が明らかになっていく。ジャーナリストとしての使命感と狂気の間で揺れ動く藤井役を山田孝之、死刑囚・須藤をピエール瀧が演じ、「先生」役でリリー・フランキーが初の悪役に挑む。故・若松孝二監督に師事した白石和彌がメガホンをとった。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。