500年行方不明だった王の遺骨、発掘の立役者は歴史愛好家の“主婦”だった 「ロスト・キング」9月公開
2023年6月22日 12:00

英国王室の歴史を覆した“驚きの実話”を基にした映画「THE LOST KING(原題)」が、「ロスト・キング 500年越しの運命」の邦題で、9月22日からTOHOシネマズ シャンテほかで全国公開されることが決定。監督は、アカデミー賞常連の名匠スティーブン・フリアーズ(「あなたを抱きしめる日まで」「クィーン」)。主演は「シェイプ・オブ・ウォーター」のサリー・ホーキンスが務めている。
2012年、イギリス・レスターのある駐車場で、500年もの間、行方不明となっていた英国王リチャード三世の遺骨が発見された。発掘の立役者となったのは、歴史愛好家の“主婦”だった――。この驚きの実話をベースに、信念を貫いた女性の人生を肯定する物語が描かれる。
フィリッパ・ラングレーは職場で上司に理不尽な評価を受けるも、別居中の夫からは生活費の為に仕事を続けるよう促され、苦悩の日々を過ごしていた。ある日、息子の付き添いでシェイクスピアの「リチャード三世」を観劇したことで、彼女の人生は一変。悪名高き王・リチャード三世も自分と同じように不当な扱いを受けてきたのではないかと疑問を抱いたフィリッパは、彼の真の姿を探し求め、歴史研究に没頭していく。
シェイクスピアの史劇により、英国史上まれに見る極悪人として名高いリチャード三世。だが、本作の主人公であるフィリッパはその既成事実に疑問を持ち、独自に調査を始めた。1485年に死亡したリチャード三世の遺骨は、近くの川に投げ込まれたと長らく考えられてきたため、多くの考古学者や専門家たちからは懐疑的な目を向けていたが、リチャード三世に心惹かれ、彼の汚名を晴らしたいと遺骨探しに没頭していくフィリッパ。ひたむきにリチャード三世を追い求める彼女の姿は、まさに“推し活”そのもの。何かに夢中になり、日常が豊かに変化していくことは素晴らしいと再認識させられることだろう。
別居中の夫を演じたのは、スティーブ・クーガン。「あなたを抱きしめる日まで」でベネチア国際映画祭の最優秀脚本賞を受賞、アカデミー賞脚色賞にもノミネートされた際と同じく、本作でもジェフ・ホープと共に脚本を担当している。また、「天才作家の妻 40年目の真実」のハリー・ロイド、ドラマシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」のマーク・アディも出演している。
日本での公開決定に際し、主人公のモデルとなったフィリッパ・ラングレーからコメントが到着している。詳細は、以下の通り。

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