「過去最高のトムだ」　トム・クルーズら「M:Iチーム」、重要シーンが撮影されたローマでワールドプレミア

2023年6月20日 18:00

トム・クルーズ主演の大ヒットシリーズ第7弾「ミッション：インポッシブル　デッドレコニング PART ONE」のワールドプレミアが、重要シーンやカーチェイスの撮影が行われたイタリア・ローマで、6月19日（現地時間）に開催された。さらに、第5弾から監督を務めるクリストファー・マッカリーがクルーズとともに、7月に来日することも発表された。

イベントには、クルーズをはじめ、シリーズおなじみのサイモン・ペッグ、ビング・レイムス、レベッカ・ファーガソン、さらに前作から参加したバネッサ・カービー、新たに加わるヘイリー・アトウェル、ポム・クレメンティエフ、マッカリー監督も顔をそろえた。

ローマ中を見渡すことができる人気スポット・スペイン広場を完全封鎖し、大階段に大きく敷かれたレッドカーペットには、世界中から集まった60以上のマスコミと、数千人規模のファンが集結。クルーズが姿を見せると、会場のボルテージは最高潮に達し、マーチングバンドが本作のテーマソングを奏でるなか、登壇陣が順に登場した。30度を超える厳しい暑さをものともせず、丁寧に取材に応じ、ファンと気さくにセルフィーを撮影するなど交流を楽しんだM:Iチームの“神対応”で、予定時間を1時間半オーバーするほどの熱狂に包まれた。

ワールドプロモーションツアーの幕開けとなった本イベント。長きにわたり、「IMF」の諜報員イーサン・ハントを演じ続けてきたクルーズは、「ローマのこの街に感謝したい。世界、そしてこの国にとっても（コロナ禍で）非常に大変な時期に、ベネチアでも撮影することができたのは、特別なことでとても光栄だった。ここで撮影したカーアクションは片手で運転しているが、これは監督であるマッカリーのアイディアで、僕も『嘘だろ!?』と思いながら（笑）、片手に手錠をかけられて、さまざまな通りでドリフトをした。楽しかったよ。ローマの街中を走り回ったから、撮影中みなさんには我慢していただき、ありがとうございました」と挨拶する。

続けて、「とにかく、すべては映画のためであり、ストーリーが大事。ただ、こういうことを思いついてやるんじゃなく、何年も何年もトレーニングしていれば、やることを楽しめるようになる。小さい頃からバイクや車を運転したり、スカイダイビング、ジェット機、飛行機、ウォーバード、ヘリコプター、パラシュート、スピードウィングなどなど、全部トレーニングしてきた。歌ったり踊ったりも。これらすべてを映画にとり入れたいと思っている」と語る。すると司会者から、「それをPART TWOで？」と聞かれ、「ミュージカルになるね(笑)！」と答え、会場を沸かせた。

さらにクルーズは、「ストーリーテラーとしての能力を高め、観客を楽しませるためにどのようなスキルを向上させることができるかを常に考えているんだ。観客をどのように惹きつけるかが重要で、キャラクターの根底にあるのはストーリーなんだ」と、映画づくりへのあくなき向上心をのぞかせた。7月に、25回目の来日を果たすクルーズ。日本のファンに向けて、「元気かい？　日本に行くのが待ちきれないんだ。皆さんに会えるのをとても楽しみにしているよ。みなさん、本当にどうもありがとう！」と、メッセージを託した。

イーサンの相棒ベンジーに扮するペッグは、「最高の気分だ。ホッとしているし、喜びでもある。この町にいられて光栄だ。あの階段が劇中であんなことが起こっても大丈夫そうなのでホッとしているんだ（笑）。トムと共演するときは毎回、冒険となることは分かっているわけだが、今回はそのなかでもこれまでで最大級だ。彼に会うたびに興奮せざるを得ない。何かが起きるのは確かだからね。それは保証されているというわけさ」と、期待をあおる。スパイのイルサ役を務めるファーガソンも、「ロケ地や、新たなアクションシーン、そして男性も女性も素晴らしい俳優陣が加わった。見て、愛して！　そしてまた見て。見続けて欲しい！」と、力強くアピールした。

圧倒的なアクションで、見る者を魅了してきた本シリーズ。最新作でも、断崖絶壁バイクジャンプ、市街地でのカーチェイス、列車からの落下アクションなど、怒涛の勢いでアクションが展開される。さらに予告編では、シリーズが全てつながる“集大成”として、イーサンが極限の決断を迫られることが明かされていた。ワールドプレミア上映で、いち早く鑑賞した観客からは、「トム・クルーズがまたやってくれた！　驚愕のアクション、一か八かの賭け、ハラハラドキドキの終盤。過去最高のトムだ」「何度でも見たくなる2時間43分」「トム・クルーズは常に超トップクラスで、レベッカ・ファーガソンは今回も人気になること間違いなし、さらにシリーズ初登場のヘイリー・アトウェルが非常に良い！　アクション、コメディ、彼女はすべてをやり切れるヒーローだね！」と、絶賛が相次いだ。