「バカ塗りの娘」堀田真由を取り巻く小林薫、坂東龍汰、宮田俊哉の場面写真披露! 父娘愛、兄妹愛、そして恋の予感も
2023年5月29日 12:00
本作は、第1回「暮らしの小説大賞」を受賞した「ジャパン・ディグニティ」(著:高森美由紀氏)を映画化するもの。タイトルの“バカ塗り”とは、完成までに四十八工程あり、“塗っては研ぐ”を繰り返す津軽塗のことを指す。映画では青森の津軽塗の工程を丁寧に映し出し、津軽塗職人を目指す娘と寡黙な父が漆や家族と真摯に向き合う姿を描く。「過ぐる日のやまねこ」「まく子」の鶴岡慧子監督がメガホンをとった。
青木家は津軽塗職人の父・清史郎と、スーパーで働きながら父の仕事を手伝う娘・美也子の二人暮らし。家族より仕事を優先し続けた清史郎に母は愛想を尽かせて出ていき、家業を継がないと決めた兄・ユウは自由に生きる道を選んだ。美也子は津軽塗に興味を持ちながらも父に継ぎたいことを堂々と言えず、不器用な清史郎は津軽塗で生きていくことは簡単じゃないと美也子を突き放す。それでも美也子は周囲の反対を押し切り、その挑戦がバラバラになった家族の気持ちを動かしていく。
場面写真に写されているのは、美也子と彼女を取り巻く人々。美也子(堀田)と父の清史郎(小林)が祖父の代から記録してきた津軽塗の柄見本をまとめた資料を見るシーンでは、親子関係だけでなく津軽塗職人としての“師弟の絆”を垣間見ることができる。
さらに、美容師になる夢を叶えるために家を出た兄・ユウ(坂東)が、美也子が自分で切った不揃いな髪を整えてあげるシーンも公開。商店街の花屋で働く鈴木尚人(宮田)がピアノを弾く様子を見つめる美也子をとらえたワンカットは、ほのかな恋を予感させる。
「バカ塗りの娘」は8月25日に青森県で先行公開後、9月1日に全国公開。