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【第76回カンヌ国際映画祭】マーティン・スコセッシ監督「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」お披露目 ディカプリオ、デ・ニーロらと会見

2023年5月23日 13:00

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(左から)ロバート・デ・ニーロ、マーティン・スコセッシ監督、リリー・グラッドストーン、レオナルド・ディカプリオ
(左から)ロバート・デ・ニーロ、マーティン・スコセッシ監督、リリー・グラッドストーン、レオナルド・ディカプリオ
写真:AP/アフロ

現在開催中のカンヌ国際映画祭で、マーティン・スコセッシがアップルTVのプロデュースにより制作した、「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」が披露され、スコセッシ監督と主演のレオナルド・ディカプリオリリー・グラッドストーンロバート・デ・ニーロが顔を揃えた。ディカプリオがスコセッシ監督とタッグを組むのは、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」以来10年ぶり、デ・ニーロとの共演は「ボーイズ・ライフ」以来30年ぶりとあって、レッドカーペットは沸き返った。

本作はデビッド・グランのノンフィクションを元にしたもので、1920年代、石油が発掘されたアメリカ、オクラホマ州で起こった先住民オーセージ族に対する組織的な殺人事件を描く。熱狂的なスタンディング・オベーションに包まれた公式上映の翌日におこなわれた記者会見も、同様に感動的な内容となった。

前日の感想を尋ねられた出席者たちは「本作は何年もの仕事の結晶であり、俳優たちの思い入れや愛のつまったものだけに、とても感動した」(スコセッシ)、「本当に感謝しかない。この映画がカンヌで披露され、このように受けとめられることを見るのは感動的だったし、みんな的確に受け止めてくれたと思う」(グラッドストーン)、「わたしもそう思う。昨日のリアクションはまさにわたしたちが作品に感じていたのと同じものだった」(デ・ニーロ)、「とても貴重なひとときで、忘れられない光景となった。みんなで、ここカンヌにおいてこの物語を披露できたことをとても誇りに思う」(ディカプリオ)と口々に語った。

さらに彼らに同行したオーセージ族の酋長であるスタンディング・ベアーは、「ずいぶん早い段階にわたしはスコセッシ監督に、この物語をどのように描くのかと尋ねた。彼はモーリー(グラッドストーン)とアーネスト(ディカプリオ)という夫婦の間の信頼と裏切り、オーセージ族と白人社会のあいだの信頼と裏切りをベースにすると教えてくれた。わたしたちの種族は多くの苦しみを経験してきたが、スコッセッシ監督はわたしたちの信頼を裏切ることがなかった」と語り、会場には拍手が起こった。

地元の有力者で、笑顔の裏に差別と偏見を秘めた冷酷なキャラクターに扮したデ・ニーロは、「自分のキャラクターが理解できなかった。どうやったら彼のような人間が生まれるのか。ただわたしは彼のさまざまに異なる側面を演じようとした。悪魔的な平凡さを見せようとした。言って見ればトランプ(元大統領)のようなものだ」と発言し、スコセッシ監督に「ああ、またその名前を言ってしまったね(笑)」と突っ込まれて会場の笑いを誘った。

記者からスコセッシ監督について、彼を偉大な監督にしているものは何だと思うか、と尋ねられたディカプリオは、「自分の個人的な見方しか語れないけれど、僕は彼とデ・ニーロの作品を観て育ち、その映画から演技に対する大きな影響を受けてきた。彼らはアーティスティックな基準をとても引き上げた。彼らの才能に魅せられただけではなく、僕にとってはロールモデルとなった。スコセッシ監督は並外れた忍耐力があり、つねに執拗なまでに真実を求める。たとえそれが醜かったり、奇妙だったり、不愉快だったとしても。僕はそんな彼の芸術に感嘆させられるし、彼のように真実を追求したいと思う」と、スコセッシ監督に対する敬愛の念をあらわにした。

本作はアメリカ、フランス、日本などの各国で劇場公開された後、アップルTVで配信される予定だ。(佐藤久理子)

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