大沢たかお主演「沈黙の艦隊」に玉木宏、上戸彩、中村倫也ら 豪華新キャスト発表
2023年5月17日 05:00
かわぐちかいじ氏の人気漫画を大沢たかおの主演で映画化する「沈黙の艦隊」の新キャストが発表された。玉木宏、上戸彩、中村倫也、江口洋介、水川あさみ、ユースケ・サンタマリア、中村蒼、笹野高史、夏川結衣、酒向芳、橋爪功らが出演する。
原作は1988~96年に「モーニング」(講談社)で連載され、累計発行部数3200万部(紙・電子)を突破。連載当時には、タブーに鋭く切り込んだテーマ性により各方面で論争を呼び、国会でも話題になるなど社会現象を巻き起こした。大沢は主人公・海江田四郎を演じ、プロデューサーも務めている。
日本の近海で発生した海難事故で、海上自衛隊の潜水艦・やまなみが沈没する。艦長の海江田四郎を含む全乗員76名が死亡したとの報道に、日本中に衝撃が走るが、実は乗員は無事生存していた。彼らは、日米が極秘に作った高性能原子力潜水艦の乗員に選ばれており、事故は彼らを日本初の原潜シーバットに乗務させるための偽装工作だった。
シーバットは日本が建造費を提供したにも関わらず、米艦隊所属という、数奇な運命を背負った落とし子。その艦長に任命されたのが、海自一の操艦を誇る海江田であった。ところが、海江田はシーバットに核ミサイルを積載し、潜航中にアメリカの指揮下を離れて、深海へと消える。
玉木は、海江田四郎に並び、海自で一、二を争う操艦技術をもち、逃亡した海江田を追うディーゼル潜水艦たつなみの艦長・深町洋役、上戸は政府の陰謀を訝るニュースキャスター・市谷裕美役、中村倫也は海江田・深町とかつて同じ艦に乗っていた隊員・入江蒼士役、江口は激動の有事に頭角を現す内閣官房長官・海原渉役で出演。
水川は深町の右腕であるたつなみの副長・速水貴子役、ユースケ・サンタマリアは海自一の聴力を自負するたつなみのソナーマン・南波栄一役、中村蒼は海江田の右腕であり冷静沈着なシーバット副長・山中栄治役を担い、それぞれ各潜水艦の乗組員を個性豊かに演じる。
そのほか、笹野が気弱な内閣総理大臣・竹上登志雄役、夏川が防衛大臣・曽根崎仁美役、酒向が外務大臣・影山誠司役、橋爪が政界の黒幕として陰で総理を操る内閣官房参与・海原大悟役で出演。海江田の暴走に怒りを露わにする米太平洋艦隊司令官・ローガン・スタイガー役で、「猿の惑星 聖戦記(グレート・ウォー)」(2017)や「ホークアイ」(2021)などのハリウッド大作で活躍するアレクス・ポーノビッチの出演も決定した。
新キャスト発表にあわせて、新ビジュアルと最新特報映像(https://youtu.be/ATD9J_wTo_Q)が披露された。
「沈黙の艦隊」は9月29日から全国公開。監督は「ハケンアニメ!」の吉野耕平が務める。キャストのコメント、役柄は以下の通り。
日米で極秘裏に開発された、日本初の原子力潜水艦シーバットの艦長。海自一の操艦を誇る。シーバットに核ミサイルを積んで逃亡する。
シーバットを追いかける、海自のディーゼル潜水艦たつなみの艦長。過去に起こった海難事故により、海江田に並々ならぬ感情を抱く。
大沢さんが演じる海江田と電話でやり取りをするシーンがあり海江田は声だけの撮影にも関わらず、わざわざ現場まで来てくださいました。
プロデューサーとしても参加されている大沢さんのこの作品に対する熱意をひしひしと感じた出来事でした。
撮影に入る前には自衛隊の方々に実際の潜水艦の中を見せていただいたり、所作指導をしていただき、よりリアリティ溢れる撮影ができたので、原作のファンの方の期待を裏切らないような、素晴らしい作品に仕上がっていると思います。
僕自身も完成を楽しみにしていますし、早くたくさんの方々に観ていただきたいです。
政府が秘密裏に実行したシーバット計画。その陰謀を訝り、メディアの闇と闘う、信念の報道ニュースキャスター。
オファーを頂いた時に、まずこの作品のスケールの大きさに驚きましたし、大作に携わらせていただけることがとても嬉しかったです。
市谷はとても芯がある女性なので、訴えかける心の強さを意識して演じました。
この作品のテーマは現代の世界に当てはまる部分がとても多くあるように感じましたので、
台本を読んでいてもとても興味深い内容ばかりでした。
「沈黙の艦隊」から発せられるメッセージが多くの方に届くことを心より願っております。
かつて、海江田と深町が共に乗船する潜水艦が海難事故に遭った際、同じく乗組員だった海自の潜水隊員。
吉野監督と作品をご一緒するのは3作目ですが、彼の映像化への経験値とオリジナルティあふれる独創的なアイディアが融合し表現される世界は唯一無二だなと、毎度感じています。
今回はCGだけではなく、豪華なセットを建て、さらにその中で大量の水を使ってのアナログな撮影などもやらせて頂き、すごく贅沢な時間を過ごすことが出来ました。
原作ファンの方にも楽しんで頂けるようにリスペクトを持って演じました。僕自身も完成が楽しみです。
敏腕の内閣官房長官。「影の総理」といわれる政府の黒幕、内閣官房参与・大悟を父にもつ。
日本という国を守るため、強い信念と情熱を持った官房長官・海原渉。
大沢たかおさん演じる海江田が起こす大事件を収めなければならない日本のディフェンダー役として、“ポリティカル・エンターテインメント”を楽しみながら演じることができました。
撮影中、実際の潜水艦が潜っていく映像を見たときに、まるで潜水艦が命を持った生き物のような躍動感でした。これを映画館の暗闇で見たら凄い迫力になると思います。
ダイナミックで圧倒的な映像と、本当に潜水艦に乗っている様なスリルをぜひ映画館で体感していただきたいですし、僕もこの作品が完成する日を本当に楽しみにしています。
潜水艦たつなみの頼れる副長。深町の右腕として活躍。隊員からの信頼も厚い。
最近では増えてきたと聞きましたが、まだまだ女性の戦艦員は少ない中、副艦長というポジションで責任と自分の考えや思いに揺れ動く
役どころは私自身も背筋が伸びる思いで演じました。
実際の潜水艦のセットは重厚感があり、普段の撮影ではなかなか味わえないような暗さの中でリアリティーのある撮影をしていたので、
役の心情を深く追求することが出来たのではないかと思います。
潜水艦たつなみのソナーマン。海自一のソナーマンを自負しており、海中戦闘の要となる聴力はピカイチ。
「沈黙の艦隊」は映像化が難しいと聞きましたが、僕は逆に映像化し甲斐のある物語だと思いました。
この作品は日本というものをすごく出せると思いましたし、日本人の資質を凝縮したような物語だと思いました。
僕の役は海自一のソナーマンという設定で、表現するのが簡単そうで難しい...自衛隊ソナー担当の方にアドバイスを頂き、
試行錯誤しながら海自一のソナーマン的な何かのエッセンスは入れて演じられたと思っています。
すごく大きなスケールでの撮影でした!是非劇場でご覧ください。僕も劇場公開が楽しみです!
シーバット副長。海江田の右腕として、艦長の想いに忠実に、冷静沈着に任務を遂行する。
毎日現場に入る時にセットの凄さを感じました。
潜水艦という密閉されている場所だからこそ生み出される緊張感みたいなものが常にあり、
普通では経験できないような撮影の日々を過ごせました。
この作品は、様々な面でまだ誰も挑戦したことがないことに挑んでいる作品だと思います。
<シーバット>が日本と世界を驚かせたように、この作品が映像業界を驚かす作品になるのではないかなと思っています。
内閣総理大臣。リーダーシップのとれない気弱な日本国首相。
出演者、スタッフ、ひとりひとりの誰もが、エネルギッシュで熱烈でとても刺激的な撮影の毎日でした。
「この作品が大好きなんだ」ということが、よく伝わってくる。
そんな、あつい現場で『総理』などと呼んでいただき、この上ない幸福でございました。仕上がりが待ち遠しいものです。
防衛大臣。日本を守るための軍事力強化を計る。シーバット計画の首謀者である内閣官房参与・大悟派。
少し癖はありますが、自国を守りより良くしたいという情熱を持った曽根崎という人物を演じました。
防衛大臣役のオファーを頂くのは初めてで、かつ原作では男性キャラクターでしたので不安もありましたが、吉野監督と相談しながら挑戦する日々でした。
撮影現場に制服姿で入られた大沢さんを見た瞬間、とても説得力のある立ち姿で、まさに海江田艦長がそこにいらっしゃいました。
この作品が皆さんにどのように受け入れられて、感じてもらえるのか楽しみです。
外務大臣。日米安保関係の行く末を案じる。
コミック誌の存在は知ってましたが、読んだことは一度もありませんでした。
オファーを受けて全話を読み終え、これ実写化していいの?と、正直思いましたね。
でも同時に、いゃ面白いよこれ!面白いから、実写化いいんじゃない、と、思ったのも正直な気持ち。
コロナ禍での撮影が懐かしくなりつつある今、思い出に残る現場でした。観る側の心に残る作品になりますように。
内閣官房参与。政府の黒幕であり、シーバット計画の首謀者。官房長官・渉の父。
頂いた台本を読みながらハラハラ・ドキドキしました。
だけどネ、潜水艦に乗れなかったのがねぇ。
後期高齢者のみが乗りこめる潜水艦があったらナァ……と(笑)。
米太平洋艦隊司令官。海江田の逃亡に怒りを露わにし、艦隊を集結させてシーバット撃沈を図る。
本作のオファーを受けたとき、ぜひ参加したいと思いました。かわぐちかいじ先生によって巧みに創り上げられた世界を吉野耕平監督が実写化するプロジェクトにとても興奮し、この物語を伝えるお手伝いができることを待ちきれませんでした。
撮影現場での仕事は、私にとって素晴らしいギフトでした。スタッフの皆さんは知識が豊富で、仕事の達人であり、親切で尊敬に値し、言葉の壁があっても、忍耐強く、前へと進めてくれました。
そして、全てスムーズに進むように配慮してくれた有能なプロデューサーたち、撮影をとても楽しいものにしてくれたAmazonスタジオの高いレベル。彼らが選んだキャストは一流で、撮影現場は常にクリエイティブな遊び場でした。
「沈黙の艦隊」には熱心な原作ファンが沢山いることを肌で感じることができたのも東京滞在での大きな思い出です。
私たちが作り上げた作品に、ファンの皆さんが圧倒されるのが待ちきれません。
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