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磯村勇斗、筒井真理子らベテランの存在感に圧倒されタジタジ

2023年5月15日 20:15

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タジタジだった磯村勇斗
タジタジだった磯村勇斗

映画「波紋」プレミア上映会舞台挨拶が5月15日、TOHOシネマズ日本橋にて開催され、主演を務める筒井真理子をはじめ、磯村勇斗木野花、キムラ緑子、荻上直子監督が登壇。磯村がベテラン女優陣の存在感にたじろぐ姿に、会場は大きな笑いに包まれた。

本作は、「かもめ食堂」「彼らが本気で編むときは、」などを手掛けた荻上直子がオリジナル脚本で挑むヒューマンストーリー。新興宗教を信仰している須藤依子(筒井)の元に、十数年前失踪した夫・修(光石研)、息子の拓哉(磯村)が帰ってきたことから起こる問題を通して、現代社会が抱える闇を描く。

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自ら脚本を書き上げた荻上監督は「私は『かもめ食堂』以来、いい人だとか、お料理がうまいと勘違いされている節があるのですが、実は意地悪で邪悪な部分があるんです」と笑う。そして、「そんなところを目一杯映画に込めました。素晴らしい俳優さんたちのおかげで、一番面白くできたと思っています」と自信をのぞかせる。

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荻上監督の言葉通り、劇中には個性的なキャラクターがこれでもかというほど登場する。筒井は「脚本が素晴らしかった。本番前に監督とお話する機会があったのですが『主役を背負わないで、依子としてゆらゆらしてくれればいい』と声をかけていただき、気持ちが楽になりました。共演者の方々が名優ぞろいで、皆さんにゆらゆらゆすってもらいました」と感謝を述べる。

筒井演じる依子の息子・拓哉を演じた磯村は「登壇者を知ったときから、(舞台挨拶前は)ずっとソワソワしていたんです」と胸の内を明かすと「皆さんが盛り上がっているお話に入れなくて、どうしようかと思っていたのですが、裏でとても優しくしてくださったのが嬉しかったです」と初々しい表情で語る。

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劇中では、磯村との共演シーンがあまりなかったという木野は「ほぼ現場で会えず、残念だったのですが、試写で拝見して、素敵な俳優さんだなと。演技がうまいとかどうこうより、とにかく素敵な方。見ていて温かい気持ちになれました。将来をとても期待しちゃう」と絶賛。

キムラも「とてもまじめで素敵です」と磯村を称賛すると、磯村は大先輩からの言葉に「ありがとうございます」と笑顔を見せつつも恐縮気味。さらに話は、光石扮する父・修の話に……。十数年前に何も言わずに失踪したのにも関わらず、依子が受け入れたことに、木野は「ありえない」とぴしゃり。

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その後、荻上監督とキムラも「絶対家に入れない」と修を叱咤する厳しい言葉で盛り上がっている壇上で、磯村は女性陣の迫力あるやり取りに面食らい、後退気味でタジタジだったが、「男性と女性では目線が違う。女性って恐ろしいなと思う一方で、そこが笑えるのが面白い」と作品の魅力を語っていた。

筒井は「“絶望を笑え”というキャッチコピーが絶妙です」と語ると「ずっと何かに我慢している女性、男性にぜひご覧になっていただきたいです。そして絶望を一緒に笑ってください」と客席に呼びかけていた。

※記事初出時、見出し及び本文に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

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