吉田喜重監督の追悼特集「来るべき吉田喜重」6月17日からシネマヴェーラ渋谷で開催
2023年5月11日 18:00
2022年12月に亡くなった吉田喜重監督の追悼特集「来るべき吉田喜重」が6月17日~7月7日、シネマヴェーラ渋谷で開催されることがわかった。
福井市生まれの吉田監督は、東京大学文学部仏文科を卒業後、松竹に入社。木下惠介らの助監督を経て、1960年「ろくでなし」で監督デビュー。同作は、数カ月違いで公開された「勝手にしやがれ」との類似が話題になり、一躍“松竹ヌーヴェルヴァーグ”の旗手となった。64年に岡田茉莉子と結婚。同年「日本脱出」のラストを無断でカットされたため松竹を退社する。
66年、岡田と現代映画社を設立した。「反メロドラマ」「日本近代批判三部作」の後、「美の美」などのテレビドキュメンタリー番組を製作。1986年「人間の約束」により映画に復帰。08年、パリのポンピドゥ・センターで回顧上映が行われるなど国際的評価が高い。芸術選奨文部大臣賞を受賞した著書「小津安二郎の反映画」、小説「贖罪 ナチス副総統ルドルフ・ヘスの戦争」など著作も多数。また、オペラの演出をするなど多才な芸術家であった。
本特集では、監督作全19本に加え、TVドキュメンタリーや仏資本で作られた吉田監督の全貌に迫るドキュメンタリー、そして東大120周年記念作品など珍しい作品も上映。また、岡田をゲストに迎えたトークショーも開催する。
上映作品とトークショーの詳細は、以下の通り。
「血は渇いてる」
「甘い夜の果て」
「秋津温泉」
「嵐を呼ぶ十八人」
「日本脱出」
「水で書かれた物語」
「女のみづうみ」
「情炎」
「炎と女」
「樹氷のよろめき」
「さらば夏の光」
「エロス+虐殺」
「煉獄エロイカ」
「告白的女優論」
「戒厳令」
「人間の約束」
「嵐が丘」
「鏡の女たち」
「知の開放 知の冒険 知の祝祭 東京大学 学問の過去・現在・未来」
「映画監督とは何か」
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トニー・レオンとアンディ・ラウが「インファナル・アフェア」シリーズ以来、およそ20年ぶりに共演した作品で、1980年代の香港バブル経済時代を舞台に巨額の金融詐欺事件を描いた。 イギリスによる植民地支配の終焉が近づいた1980年代の香港。海外でビジネスに失敗し、身ひとつで香港にやってきた野心家のチン・ヤッインは、悪質な違法取引を通じて香港に足場を築く。チンは80年代株式市場ブームの波に乗り、無一文から資産100億ドルの嘉文世紀グループを立ち上げ、一躍時代の寵児となる。そんなチンの陰謀に狙いを定めた汚職対策独立委員会(ICAC)のエリート捜査官ラウ・カイユンは、15年間の時間をかけ、粘り強くチンの捜査を進めていた。 凄腕詐欺師チン・ヤッイン役をトニー・レオンが、執念の捜査官ラウ・カイユン役をアンディ・ラウがそれぞれ演じる。監督、脚本を「インファナル・アフェア」3部作の脚本を手がけたフェリックス・チョンが務めた。香港で興行ランキング5週連続1位となるなど大ヒットを記録し、香港のアカデミー賞と言われる第42回香港電影金像奨で12部門にノミネートされ、トニー・レオンの主演男優賞など6部門を受賞した。
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文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
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