BLの歴史をひも解く「はじめてのBL展」角川武蔵野ミュージアムで5月20日から開催 会場ナレーションは森川智之
2023年5月8日 17:00
埼玉県所沢市・ところざわサクラタウン内の角川武蔵野ミュージアムで、5月20日~7月16日に「はじめてのBL展」が開催される。
同展では、男性同士の恋愛を扱ったフィクションジャンルである「ボーイズラブ(BL)」を特集。その歴史をたどり、国内外でのBL文化の広がりを解説していく。会場内の一部エリアでは、声優の森川智之がナレーションを担当する。
同展では、BLの歴史を次のように紹介する。1960年代に小説家の森茉莉氏が、日本の女性作家としては初めて男性同士の性愛を描き、70年代には竹宮惠子氏などの少女漫画家が少年同士の恋愛“少年愛”を盛り込んだ作品を発表。78年に初の専門誌「JUNE」創刊を経て、92年には角川書店(現・KADOKAWA)が耽美・BL小説を主に扱う文庫レーベルとして「角川ルビー文庫」を創刊した。
以上の経緯から「JUNE」の創刊を起点として、BLジャンルの変遷を大きく3つの時代(エリア)に分け、各時代の主要な作品やムーブメントを、原画や書籍、雑誌、映像、年表などとともに紹介する。
「1.JUNEの時代」では、「JUNE」元編集長の佐川俊彦氏が、創刊当時の秘話や誌上で行われたBL漫画家の人材育成について明かすほか、同誌から誕生して後のBLを率いた作家や作品を網羅的に紹介。竹宮氏が描いた創刊号の表紙や、同展のキービジュアルでもある「『風と木の詩』午睡のKISS」などの原画(デジタル処理を施した複製原画)も展示する。
「2.『やおい』~やまなし、おちなし、いみなし~」では、79年発行の同人誌に端を発するとされる「やおい」を二次創作系同人BLと定義して扱い、キャラクター間の恋愛関係を攻め×受けで示すカップリング表記の誕生など、同人シーンにおける80年代後半からのBL文化の急激な変化を紐解いていく。
「3.花ひらくBL文化」では、1990年代前半から見られる作品数やサブジャンルの増加、メディアミックスといった、BLジャンルの広がりを紹介する。今年で創刊30周年を迎える「MAGAZINE BE×BOY」など、BLファンに愛読されている雑誌の実物展示も行われる。またBLのみならず他ジャンルでも活躍している、あさぎり夕氏の原画も公開される。
そのほか、イントロダクションエリアでは、今年公開される映画「タクミくんシリーズ 長い長い物語の始まりの朝。」のプロモーションビデオや、22年に公開された「メタモルフォーゼの縁側」のプロモーションビデオなど、BLに関係するさまざまな映像が上映される。
さらに、メイン会場と同じフロアのブックストリートに設置されたサテライト会場では、メイン会場で展示されている書籍や雑誌などを実際に読むことができる。また、BL本の帯についての展示も実施。かねて自身のサイトでBL本の帯を紹介してきたフリーライター・マルコ氏の協力を得て、同氏が注目する作品の帯を紹介する。
チケット価格は一般(大学生以上)1400円、中高生1200円、小学生1000円。
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