伊藤沙莉&織田裕二が凸凹バディ、セクシー封印の中島健人も参加 大森美香脚本「シッコウ!!」7月放送
2023年4月28日 05:00
伊藤沙莉が、テレビ朝日のドラマ「シッコウ!! 犬と私と執行官」でゴールデン帯ドラマ初主演を飾ることがわかった。共演は、テレビ朝日ドラマ初参加となる織田裕二と、人気グループ「Sexy Zone」の中島健人。脚本は、大河ドラマ「青天を衝け」や「カバチタレ!」「あさが来た」「未解決の女 警視庁文書捜査官」などで知られる大森美香が担当している。
テーマとなるのは「執行官」。各地方裁判所に所属する裁判所の職員であり、裁判で出された結論が実現されない場合、それを強制的に執行する。家の明け渡しや、貴金属などの動産の差し押さえ、子の引き渡しなど、その仕事は多岐にわたる。本作では、とある事情から「執行官」の世界に飛び込んだ主人公が「“犬担当”の執行補助者」としてさまざまな事件や人々に関わっていくなかで、その人たちの人生の“リスタート”を目撃していくことになる。
伊藤が演じるのは、ひょんなことから「執行補助者」となる女性・吉野ひかり(よしの・ひかり)。大らかで明るく、親しみやすい性格のひかりは、それまで勤めていた信用組合を辞め、一念発起して上京。憧れだったペット関連の仕事に就くことに。しかしその会社はある日「執行」をうけ、倒産してしまう。突然職を失ったひかりだったが、その「執行」を行った張本人である「執行官」の小原樹から“ある能力”を買われ、「執行補助者」として新たな道を歩み始めることになる。その“ある能力”とは「犬にものすごく好かれる」こと。犬だけは大の苦手だという小原はひかりの能力に目をつけ、2人は誰も想像し得なかった凸凹バディを結成する。
織田は、ひかりを「執行補助者」の道へと導く「執行官」の小原樹(おばら・いつき)役。差し押さえ、没収、明け渡し――執行される側からすれば、悪役にも見えてしまいそうな小原という男を、織田がどのように演じるのかが注目だ。中島は、2014年の「黒服物語」以来、9年ぶりにテレ朝ドラマ出演となり、小原たちが籍を置く執行官室の頼れる事務員・栗橋祐介(くりはし・ゆうすけ)役に扮する。「ケンティー」の愛称で親しまれる中島が、今作ではセクシーを封印。黒縁メガネにベストにアームカバーという伝統の事務員スタイルで「執行官」の業務をサポートする。
「シッコウ!! 犬と私と執行官」は、テレビ朝日系24局にて、7月から毎週火曜午後9時放送スタート。コメントは以下の通り。
このドラマの企画書をいただいた時に、私は初めて“執行官”という職業を知りました。きっとそういう“初めて”という方はたくさんいらっしゃるのではないかと思うので、そこに焦点を当ててドラマを作るというのはとても新しいですし、“執行官”がどういうお仕事なのかということを知りつつ、そこにまつわるドラマが展開していくのはとても面白いと思いました。
“執行官”と聞いた時は、まず「なんぞや」と思いました。“執行”という言葉に聞きなじみはありませんでしたが、切れ味があってかっこよさそうなので、そこに織田裕二さんのお名前がキャスティングされているのを見て、「どういう役かはわからないけど、きっと合うだろうな」と確信しました。と同時に、僕と(伊藤)沙莉はどういうポジションなんだろう、と悩みました(笑)。
“執行官”って簡単に言ってしまうと、「裁判で判決が下っているのに、お金を払ってもらえない、退去してもらえない、など進行しない事柄に対して執行をする」、いわば司法の《最後の砦》なんですよね。なのに、国家公務員なのにも関わらず、出来高制なんです。「そんな国家公務員いるの!?」と正直驚きました。
タイトルにもある通り、このドラマには犬がたくさん出てくるのですが、どの子たちもすごくいい子でちゃんとお芝居をしているんです。思わず切なくなってしまったようなシーンも多々ありました。ストーリーは毎話完結に近いですし、多彩なゲストもいらっしゃるので、皆さん、どうぞお見逃しなく!
一昨年、幕末期からの日本を描く大河ドラマの脚本を書かせていただいた後、猛烈に今の日本を知りたくなり「次に描くなら令和の今を切り取れるような作品を!」と願ってプロデューサーさんたちと色んな職業を捜していた中で知ったのが“執行官”というお仕事です。