福山雅治&大泉洋、13年ぶりの共演に「とても楽しい」と口を揃える
2023年4月23日 04:00
日曜劇場「ラストマン 全盲の捜査官」のプレミア試写会が4月22日、都内で行われ、主演を務める福山雅治をはじめ、大泉洋、永瀬廉(King & Prince)、今田美桜、松尾諭、奥智哉、吉田羊、上川隆也が登壇。作品への期待や意気込みを語った。
本作は、NHK大河ドラマ「龍馬伝」以来13年ぶりに、福山と大泉が共演を果たす1話完結型の犯罪捜査ミステリー。脚本は「TOKYO MER 走る緊急救命室」「マイファミリー」の黒岩勉が手掛け、演出は「花束みたいな恋をした」の土井裕泰らが担当。完全オリジナルストーリーで、福山演じる全盲のFBI捜査官・皆実広見と、大泉扮する犯人逮捕のためには手段を選ばない孤高の刑事・護道心太朗が難事件に挑むさまを描く。
福山は、全盲のFBI捜査官という役柄に「人物の気持ちだけに寄り添っても(役作りが)追いつかないと思った」と語ると、外見的な部分にプラスして“目が見えないこと”を体現するため、自宅で目を閉じて生活したり、白杖をついて歩いたりして「見えないという仕草をしっかり体全体で見せること」に注力したという。
そんな皆実とバディを組む大泉は、福山とは「龍馬伝」以来、13年ぶりの共演となる。当時を振り返り、「僕は初めての大河ドラマだったのですが、作っていただいたカツラの中剃りが大きすぎて、福山さんから『洋ちゃん顔が長いね』と言われたことぐらいしか覚えていない」とエピソードを披露すると、「あの時は共演と言っても、ちゃんと絡めた記憶がない。私も50歳になりましたが、やっと福山さんと共演できるようになったんだなと思います」としみじみ語る。
そんな大泉の発言に福山は「あれから、さまざまな場数を踏まれてきて、役者としての引き出しも多くなっている。現場でもいろいろなアイデアを出してくれるので、大泉さんと一緒にお芝居をするのはとても楽しい」と賛辞を送ると、大泉も「僕もすごく楽しい。ようやく共演しているんだなという手応えを感じています」と語っていた。
大泉演じる心太朗の甥っ子で、警視庁捜査一課のキャリア刑事・護道泉役の永瀬は、日曜劇場に初参加。永瀬はオンエアがスタートすることに、「歴史ある日曜劇場のなかに、出演させていただき、ワクワクだったり、緊張だったり……。背筋が伸びる思いです」と語る。
永瀬扮する泉は、吉田が息吹を注ぐ佐久良円花がまとめる“佐久良班”の一員だが「クランクインしたてのころは、(同じ班の)松尾さんと羊さんがグルメの話ばかりして、どうやって輪に入っていいのか分からなかったのですが、最近はたくさん話をするようになりました。よりチームワークが良くなっています」と現場の雰囲気を明かしていた。
福山は、全盲ということで皆実は多くの人の助けを借りながら任務を行っていることを強調すると「さまざまな特徴、個性を持っている人々で社会はできており、人は誰かのために生き、誰かのおかげで生かされている。この連続ドラマを2023年のこの時期に放送することの意味を考えると、人と人が助け合いながら生きていける社会にするためにはどうしたらいいのか……。そんなことを考えさせられる作品になっていると思います」とドラマに込められたメッセージを熱く語っていた。