坂口健太郎&市川実日子、齋藤飛鳥にエール「いい経験になってほしかった」
2023年3月27日 15:30

坂口健太郎が主演を務める映画「サイド バイ サイド 隣にいる人」の完成披露舞台挨拶が3月27日、都内で開催され、坂口をはじめ、齋藤飛鳥、市川実日子、伊藤ちひろ監督が登壇した。
「世界の中心で、愛をさけぶ」(04)をはじめ、行定勲と数々の作品を作り出してきた伊藤ちひろがオリジナル脚本を書き下ろし、監督も務めた本作。そこに存在しない“誰かの想い”が見える不思議な力で、人々の心身を癒す青年・未山(坂口)が、かつての恋人との再会によって過去の秘密と向き合っていく様を描く。

「映画監督をやろうと思った時に、最初に着手した脚本」だと明かした伊藤監督は、「坂口健太郎さんを撮りたかったのもある。『ナラタージュ』でご一緒してから、すごく可能性があって、面白い役者さんだなと思っていた」と当初から、坂口を主人公に想定していたという。坂口は「監督にそう思っていただけるのは光栄。役者冥利に尽きる」と目尻を下げつつ、「まだ未山というキャラクターができる前から、監督とふたりでいろいろな話をしているうちに『坂口くんってこういうところがある』といろいろなチョイスをしてくださった」と坂口自身のエッセンスが未山に注がれていったと述懐。「台本をいただいた時には、未山のことがちょっとだけわかった気にもなっていた。ちょっとした隣人感があった」と役柄に愛情を傾けていた。

乃木坂46からの卒業発表後初の映画出演となった齋藤が、未山の前から姿を消していた元恋人・莉子を演じた。齋藤が「乃木坂の私とも全然違いますし、ファンの方が喜ぶような役でもないかもしれない…」と莉子役について切り出すと、坂口は「みんなうれしいと思う。すてきな役」と齋藤の新たな一面が見られると太鼓判。齋藤は「喜んでもらえたらすごくうれしい」と笑顔を見せ、「私のファンの人や、アイドルファンの人たちは先を考えてくれる。深読みをしてくれるのがすごく上手な方たち。賢い方々ばかり。面白がってもらえたり、何回も観たいなと思ってもらえるかもしれない」とおすすめしていた。
伊藤監督は「目が離せない。目で追っちゃうような人。すごく気になっていた」と齋藤の魅力を分析し、「莉子には、時が止まっているような、歳を取らないようなところが感じられるイメージがある。そういうところも莉子らしい」と役との重なり合いを感じたと話す。

齋藤は「一歩間違えるとただの暗い人になってしまう」と難役だと感じながらも、現場では「莉子ちゃんを意識していたのが半分、自分の素が半分」だったと告白。坂口や市川、子役の磯村アメリが表現する関係性を見つめることが役作りにつながった様子で、「周りの人たちのおかげで、莉子ちゃんは存在しているんだと現場で実感した。3人の姿がすごくきれいだった。これを体験できてよかったなと思いました」としみじみと振り返った。すると市川が「よかった」と涙を拭う仕草を見せて周囲も大笑い。「(坂口と)2人で話していたのは、飛鳥ちゃんにとっていい経験になってほしいということ。やってよかったと思ってもらえたらいいねと話していた」と続けると、坂口も「嫌にならないでほしいなと思っていた」とエールをにじませ、齋藤は「そうだったんだ!」と笑顔を弾けさせていた。
キャスト陣の和やかな雰囲気がたっぷりと伝わるイベントとなったが、最後に坂口は「一つ一つのシーンを丁寧に作って、みんなで探しながらキャラクターを作っていった特別な作品。監督が言葉や語ることを排除して、皆さんに投げかける作品を作ったことは挑戦的でもある」と力を込め、「観る人の心を豊かにしてくれる作品」と胸を張っていた。
「サイド バイ サイド 隣にいる人」は、4月14日より全国公開。
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