サラ・ポーリー監督作「ウーマン・トーキング」予告公開 アカデミー賞脚色賞受賞、J・J・エイブラムスが絶賛
2023年3月21日 08:00
第95回アカデミー賞の脚色賞を受賞した「ウーマン・トーキング 私たちの選択」の日本版予告編が、このほどお披露目された。
原作は2018年に出版され、NEW YORK TIMESブックレビュー誌の年間最優秀書籍に選ばれたベストセラー小説「WOMEN TALKING」(著者:ミリアム・トウズ)。2005年から2009年にボリビアで起きた実際の事件を基に描かれている。出演とプロデュースを務めたフランシス・マクドーマンドが本作のオプション権を獲得後、ブラッド・ピットが率いる映画制作会社PLAN Bへ話を持ち込み、映画化が実現している。
メガホンをとったのは「死ぬまでにしたい10のこと」などで俳優として活躍しながら、「アウェイ・フロム・ハー 君を想う」で監督・脚本家としてデビューを果たしたサラ・ポーリー。第95回アカデミー賞で脚色賞を受賞し、自身初のオスカーを獲得した。主演をルーニー・マーラが務め、クレア・フォイ、ジェシー・バックリー、ベン・ウィショーらが共演した。
舞台は、2010年の架空の村。自給自足で生活するキリスト教一派の村で、女性たちがレイプされる事件が連続する。女性たちは、事件を「悪魔の仕業」「作り話」だと男性たちから否定されていたが、やがてそれが、紛れもない犯罪であることを知る。男性たちが街へと出かけている2日間、彼女たちは自らの未来をかけた話し合いをする。
日本版予告編は「目が覚めたら アザや傷が出来ていた」という声と、オーナ(マーラ)の姿から始まる。2010年、小さな村の女性たちに起こっていた“悪夢の朝”の光景だ。次に映し出されるのは、緑豊かな村で笑顔を浮かべて駆け回る子どもたち。そして、それとは対照的に、納屋で自らの未来と尊厳、そして子どもたちのために語り合う女性たち。赦すか、闘うか、それとも去るか。男たちのいない2日間がタイムリミットとなる。
スカーフェイス・ヤンツ(マクドーマンド)は「“赦し”は信仰」だと主張するが、男たちへ激しい怒りを抱くサロメ(フォイ)は「私は赦せない 決して赦さない」と真っ向から対立。それぞれの女性たちが抱える、怒り、悲しみ、悔しさ、愛が交わされる話し合い。「未来へ希望を抱きたい」「子どもたちを守らないと」という決意と、「こんなことして赦されるの?」という葛藤に胸を掴まれる。ハリウッドのヒットメイカー、J・J・エイブラムスのコメントも挿入されており、「非常に力強く、心揺さぶる、感動的な映画」と評している。
「ウーマン・トーキング 私たちの選択」は、6月2日からTOHOシネマズ シャンテ、渋谷ホワイトシネクイントほか全国公開。