ヨーロッパ企画の長編映画第2弾「リバー、流れないでよ」初夏公開 鳥越裕貴、本上まなみらが出演
2023年3月7日 12:00
結成25周年を迎える人気劇団「ヨーロッパ企画」のオリジナル長編映画第2弾「リバー、流れないでよ」が、初夏に公開されることが決定。あわせて、鳥越裕貴、本上まなみ、早織、近藤芳正が出演していることがわかった。
「ヨーロッパ企画」と下北沢の映画館「トリウッド」がタッグを組み、2020年に製作・公開された「ドロステのはてで僕ら」に続くオリジナル長編映画第2弾。前作同様、劇団代表・上田誠が原案・脚本、「ヨーロッパ企画」の映像ディレクター、山口淳太が監督を務め、「ヨーロッパ企画」のメンバーが総出演。製作・配給には「トリウッド」が名を連ねている。
ロケは、京都の貴船神社と老舗料理旅館「ふじや」の全面協力を得て敢行。京の奥座敷と呼ばれる貴船の静寂の中で“繰り返す2分間のループ”から抜け出せない人々の混乱を描く、グランドホテル形式のタイムリープ映画となっている。「ヨーロッパ企画」真骨頂の笑える群像劇でありながら、冬の貴船の情緒や、そこで生まれる小さな恋のエピソードなど、新基軸とも言うべき要素もちりばめられている。
ふじやで働く仲居のミコト役は、「ヨーロッパ企画」の藤谷理子。料理人見習いのタク役を鳥越、ふじやの女将・キミ役を本上、ふじやに宿泊中の作家・オバタ役を近藤、仲居のチノ役を早織が演じる。また「ヨーロッパ企画」メンバーが、旅館の番頭や料理人、宿泊客や猟師など、ハマり役ともいうべきキャラクターで総出演する。
撮影は、「ヨーロッパ企画」の名を一躍世に知らしめた舞台の映画化「サマータイムマシン・ブルース」(本広克行監督)のカメラマン、川越一成。美術は、同作の“タイムマシン”を手掛けた相馬直樹。今回解禁された「貴船川をバックにミコトがこちらを見据える写真」は、「おちょやん」「First Love 初恋」「ブラッシュアップライフ」のビジュアル撮影で知られ、「ヨーロッパ企画」の集合写真や本公演のポスター写真も手がけてきたカメラマン・濱田英明が撮影した。
また「リバー、流れないでよ」の完成及び国内外での上映に向けたクラウドファンディングも実施。クラウドファンディングプラットフォーム「MotionGallery」(https://motion-gallery.net/projects/sayonara_river)で、3月8日0時よりスタート。台本やメイキング動画、エンドロールへのクレジット掲載、キャラクター別ポストカード、角田貴志イラスト入りステッカーなど、様々なリターン(特典)を用意されている。
僕らは劇団ですが映画に目覚め、僕らにしか作れないし作ろうとも思わない映画をやっていくことに決めました。今作はその長編第2弾で、行きついた答えが「冬の貴船を舞台にした、2分を繰り返すタイムループもの」でした。じっさい僕らにも作れないんじゃないか、と思うほど撮影は困難でしたが、頼もしくも勇壮なキャストとスタッフ、そして貴船の皆さまの洒落にならないほどのご協力で、どうにか時間のループを抜け出せそうです。ここからは皆さまのご協力をぜひお願いしたいです。見たことない、未踏の面白さの映画ができつつあります。これを何とか広めたいのです。
貴船の自然に挑んでおります!挑んだ結果、豪雪のため4日間撮影が中止となりました。前作「ドロステのはてで僕ら」の撮影では、時間のややこしさにフリーズしましたが、今回は物理的にフリーズしてしまいました。
が、災い転じて福となすで、晩秋、真冬、そして早春の貴船を画に収めることができそうです。貴船は厳しくも優しく、ぼくらの長回しをより良い方向へ導いてくれています、きっと。今作もたくさんの方々の力が集結しています。ぜひ応援のほどよろしくお願いいたします。
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