山田裕貴、声優務めた「BLUE GIANT」の魅力は「言葉じゃねえ」間宮祥太朗は「音楽が持つ力を感じた」
2023年2月17日 20:47
石塚真一の人気ジャズ漫画をアニメ映画化した「BLUE GIANT」の初日舞台挨拶が2月17日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われ、声優を務めた山田裕貴(宮本大役)、間宮祥太朗(沢辺雪祈役)、岡山天音(玉田俊二役)、立川譲監督が登壇した。
日本最高のジャズクラブに出演して日本のジャズシーンを変えることを目標に、必死に活動を続けていく3人組バンド「JASS」の青春群像劇。原作の大ファンだという山田は、作品の魅力を問われると「言葉じゃねえ。それを感じさせてくれるので、『こんな映画です』って言うのがイヤ。言葉にすればするほど、大きな魅力が小さくなる」と言葉にすることを避けた。
それでも「台本を読んで泣いて、ラフ動画を見て泣いて、アフレコで泣いて、完成版を見て泣いて」と作品への熱き思いは止められず、「どんだけ、すごいんだ。この作品の力は。別に無理やり共感したり、共有したいわけじゃなく、でも魂を揺さぶる思いが伝わるなら、僕らの仕事にも意味があるから……。これ、何の質問でしたっけ?」とコメント迷子になる瞬間も。「すみません、熱くなって語り過ぎちゃって」と照れ笑いを見せていた。
原作の石塚氏から「大らしい、大の声。真摯な音としてスクリーンから伝わってきました。サンキュー!」と太鼓判の声が寄せられると、「原作者さんにどう思われるかは、すごく気にしていた」と安どの表情だった。
「この映画を見て、音楽が持つ力を感じた」と語る間宮は、「コロナのこともあって、ライブが中止になったり、声出しがダメだったり。でも。人間が音楽や映画、芸術を生み出し、それに熱狂するのはすばらしいこと」としみじみ。岡山も「自分の出演作として見てほしいというより、『BLUE GIANT』という作品が映画という新しい形でたくさんの人に届けばうれしい。参加できて光栄」と誇らしげだった。
「名探偵コナン ゼロの執行人」で注目された立川監督は、「ジャズを扱った映画ですが、根底にあるのは強くまっすぐに、ひたむきに頑張る若者たちという普遍的なテーマ」だとアピール。山田の声優ぶりについては「山田さんまんまの声なのに、大の声に聞こえる。硬質でまっすぐ、それと原作者さんから『どこかかわいさも秘めてほしい』という希望があり、まさに山田さんがドンピシャ。朴訥で絶妙なバランスは、狙って出せる声じゃない」とべた褒めだった。
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