斎藤工、“中年症候群”に共鳴 元売れっ子漫画家の苦悩を演じ「痛いほどわかる」
2023年2月8日 19:31

映画「零落」(読み:れいらく)の完成披露上映会が2月8日、東京・テアトル新宿で行われ、主演を務める斎藤工、共演する趣里と玉城ティナ、監督の竹中直人、原作者の浅野いにお(「ソラニン」「おやすみプンプン」)が登壇した。

8年間連載してきた漫画が完結し“元”売れっ子漫画家となった深澤(斎藤)は、次回作のアイデアが浮かばず敗北感を募らせる日々。妻ともすれ違い、自堕落な生活を送るある日、風俗店を訪れた彼は、猫のような眼をしたミステリアスな女性ちふゆ(趣里)に出会う。
斎藤は「原作に出合ったときは、心当たりしかなかった。ミドルエイジ・シンドローム(中年症候群)という言葉があるそうですが、これは自分のことじゃないかなと思うほど、痛いほどわかる感覚があった」と振り返り、「撮影はつらいような、楽しいような、でも間違ってはいない時間。進行形の自分の出来事として共鳴しました」と役どころに強い親近感を抱いていた。

斎藤と竹中監督は、山田孝之とともに映画「ゾッキ」を共同監督した縁も。竹中監督が「映画の宣伝終わりに、工とふたりきりで一緒にご飯食べて、次は『零落』を撮りたいと言ったら、『大好きです、読んでます』って。じゃあ、深澤やる?って、一気に話が進んだ」とキャスティングの裏話を披露すると、斎藤は「じゃあ、もし、あのとき一緒に食事したのが山田孝之で、『原作、好きです』って言ってたら、今日ここに山田孝之が立っていたんですか?」と苦笑いで問いかけた。
すかさず、竹中監督は「深澤役は、孝之じゃないでしょ。斎藤工以外に考えられない」と起用が単なる偶然ではないと説明していた。
映画化に際しては、竹中監督から浅野氏への熱烈なアプローチがあったといい、「詰めっぷりがすごくて、毎回とんでもない量のLINEが届いた」と回想。「あまりに先走り過ぎていたので、『こういう場合、出版社が間に入るんです』って僕から教えたほど」といい、「本質的なことは変わらず、竹中さんのフィルターを通した作品になっている。竹中さんでなければ、映像化はなかった」と全幅の信頼を寄せていた。

「零落」は、3月17日からテアトル新宿ほか全国公開。MEGUMIが深澤の妻で、漫画編集者の町田のぞみに扮し、本作のプロデューサーも兼任している。
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