中村玉緒、「大菩薩峠」4K上映で市川雷蔵&勝新太郎との秘蔵エピソードを披露
2023年1月23日 14:00
1月20日から開催中の「大映4K映画祭」(角川シネマ有楽町ほか劇場公開中、シネマ映画.comで連動企画配信中)で、4K初披露の目玉作品のひとつ「大菩薩峠(1960)」のヒロイン・悪女のお浜と、清純な女性・お豊の一人二役を演じた中村玉緒が1月22日、トークイベントに出席した。
本作で初めて悪女を演じた中村。「目なんか、いまは目尻がこーんなに下がっていますが(ぐふふ)、この役では目張り入れてとてもつり上がっていますよね」と回想。ブルーリボン賞助演女優賞ほか数々の賞を受賞、女優として高く評価された。演技される上で気をつけている点を、聞き手を務めた映画評論家で映画監督の樋口尚文に問われると「台本をしっかり覚えることです。イントネーションを京都弁から東京弁に変えられるように『てにをは』を徹底的に練習しました。今でも朝昼晩と3回ご飯をしっかり食べていますので、入院するような病気はしたことがありません」と、プロとしての心構えを明かした。
市川雷蔵が主演の本作は中村の夫、勝新太郎の代表作「座頭市」などでも知られる三隅研次が監督した。「演技がダメな時は『カット』、良い時は『カット』を『キャッート!』って言うんです」と三隅監督の現場の様子を語り、「雷蔵さんとは幼馴染で仲もよかった。でも、どうしてだかわからないですが主人と結婚することになっちゃったんです(ぐふふ)。『雷ちゃんと結婚すると思ったのに僕と結婚したんだね』と主人にも後から言われました。当時は(勝と市川ふたりで)『カツライス』って呼ばれていました」との思い当時の思い出を語った。
「大映4K映画祭」では、本作のほかにも市川崑監督「炎上」など、中村の先輩にあたる名優たちと共演した作品が上映される。「京マチ子さんも雷蔵さんも、主人も皆さんもう亡くなられていますね。京マチ子さんは猫を飼われてて京さんのお家で一緒にご飯を頂いた思い出があります。高倉健さんとは品川プリンスホテルでご飯をご一緒しました。運転が慎重な方でした。私と同い年で生きてらっしゃるのは五月みどりさん、水谷八重子さん、なべおさみさんくらいになってしまい寂しいです」と過ぎ去りし日々に思いを馳せていた。
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内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
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