STUDIO4℃、地球温暖化がテーマのオリジナル劇場アニメ「Future Kid Takara」25年公開に向け製作開始
2023年1月10日 18:00

「海獣の子供」のSTUDIO4℃による完全オリジナル劇場アニメ「Future Kid Takara」(仮称)が、2025年公開に向けて製作を開始した。
同作は、地球の環境が抱える問題や脱炭素に向けた行動を起こすことの大切さを、親しみやすい「アニメーション映画」を通して人々に知ってもらおうという思いのもと 、STUDIO4℃がCO2削減に取り組みながら制作に挑むSF冒険ファンタジー。ディストピアの未来を舞台に、主人公の少年タカラと、現代から2100年にタイムワープしてきた少女サラが、地球温暖化の影響で荒廃した世界を生き抜く姿を描く。
監督は「ベルセルク 黄金時代篇 MEMORIAL EDITION」の佐藤雄太が務め、「鉄コン筋クリート」「海獣の子供」などで知られる美術監督の木村真二が世界観デザインおよびキャラクター原案を担当する。また、気候変動や脱炭素、SDGsをテーマに数多くのドキュメンタリーを制作してきたNHKエンタープライズの堅達京子氏が企画アドバイザー、気象学者の江守正多が科学アドバイザーとして参加し、制作のサポートを行う。
(C)Beyond C.
(C)Beyond C.
(C)Beyond C.開発中のビジュアルには、地球温暖化で荒廃してしまった世界をバックに、主人公のタカラと思しき少年や物語に関わってくるキャラクターたちが描かれている。
このほか、パイロット映像の制作や映画製作の進捗をファンと共有するSTUDIO4℃のファンコミュニティ作成のためのクラウドファンディングが、「Kickstarter」のプロジェクトページ(https://www.kickstarter.com/projects/studio4c/brand-new-original-animated-film-by-studio4c)で開始している。
なお、佐藤監督、アドバイザーとして参加する堅達氏、江守氏からのコメント全文は以下に掲載する。
この作品は環境問題をテーマにした“SF冒険ファンタジー”です。
私たちの表現手段であるアニメーションは、その一人一人の心を動かし、世界を変える力があるのではないか?
そんな想いから生まれたのがこの「Future Kid Takara」です。
起こりうる未来をアニメの王道である冒険ファンタジーとして描いたオリジナルストーリー。
それを、STUDIO4℃ならではの独特な世界観で表現し、最高のエンターテインメントとして多くの人に楽しんでもらいたいと思っています。
そして、それを見た人の感動が世界の変化のきっかけになると信じています。
人々の心に響く、日本のアニメーションの力を見てください。
映画「Future Kid Takara」ぜひ、応援よろしくお願いします。
今、地球温暖化は大きな分岐点に差し掛かっています。
すでに産業革命前から1.1℃上昇し、強大な台風や豪雨、世界的な山火事や干ばつなどの被害が相次ぐ気候危機に直面しています。
温暖化の原因である化石燃料などから排出されるCO2を大幅に減らすことができなければ、2100年に地球の気温は2℃以上上昇し、そのことが引き金となって4℃以上も気温が上昇してしまう灼熱地球に突入してしまうリスクがあると科学者は警告します。
これを食い止めるには、気温の上昇を人類の防衛ラインともいえる1.5℃に抑えなければなりません。
しかしタイムリミットが迫っています。サッカーの試合で言えば、地球を救うゴールを決められないまま、延長戦後半か、アディショナルタイムに入っている……私たちは今、そんな大ピンチにいるのです。
ゲームオーバーにだけは、絶対にしたくない。私はマスメディアの人間として、一人でも多くの人にこのことを知ってもらい、自分自身の行動を変えてもらいたいと思っています。
大きな期待をしているのが、気候変動をテーマにしたオリジナルアニメ映画「Future Kid Takara」です。
アニメには、人を動かす力があると信じています。
ぜひ一緒に応援しましょう!
地球の平均気温が4℃上昇した状態を、私たちはほとんど想像できていません。
カナダや北欧が氷で覆われていた2万年前の氷河期ですら、平均気温は今より6℃しか低くありませんでした。それを考えると、4℃温暖化した地球は今とは相当変わり果てた気候であるはずです。しかもその上に乗っているのが、格差と分断に満ちた脆弱な人間社会だとしたら。
それは何世代も先の遠い未来の話ではなく、最近産まれた子供たちが生きている間にやってくるかもしれないことです。
そして、私たちは今、そんな未来を避けられるかどうかの瀬戸際に立っています。
私たちは普通に生活していると、自分自身がそんな歴史の重大局面に立たされた主人公の一人ひとりであることを、なかなか感じることができません。だから、物語の力が必
要です。
映画「Future Kid Takara」は、2100年の未来に思いをはせる想像力と、歴史を選択する時代に生まれ落ちたことの実感を、私たちに与えてくれる、希望の物語になるでしょう。
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