坂本龍一、是枝裕和×坂元裕二タッグ作「怪物」に参戦! 安藤サクラ、永山瑛太、田中裕子ら実力派の出演も明らかに
2023年1月5日 07:00
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是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二が初めてタッグを組む「怪物」の音楽を、坂本龍一が書き下ろしていることが明らかになった。また、「万引き家族」で国内外から絶賛された安藤サクラをはじめ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太、高畑充希、角田晃広、中村獅童、田中裕子ら豪華実力派キャストの出演も発表された。
坂本が手がけた楽曲は、この日にお披露目となった特報映像(https://www.youtube.com/watch?v=wjDrkCNuhU0)で確認することができる。子どもたちの「怪物だ~~れだ」という声が何度もこだまするなか是枝、坂元、坂本の名が浮上し、さらに安藤、永山、黒川、柊木、田中の印象深い表情が続く。そして学校の上履きのそばに滴り落ちる血……。この意味深長なカットから、「怪物」という言葉が何を指示しているのかに注目が集まる。
坂本は、「怪物と言われると誰が怪物なんだと探し回ってしまうんだが、それはうまくいかない。誰が怪物かというのはとても難しい問いで、その難しい問いをこの映画は投げかけている」と今作のタイトルの難解さに触れている。そのうえで、「救いは子どもたちの生の気持ち。それに導かれて指がピアノの上を動いた。正解はない」としている。
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一方の是枝監督は、「長年の念願が叶ってようやくコラボレーションが実現しました。撮影中も編集中のホテルの部屋で、坂本さんの音楽をかけながら作業をしていたので、正直お引き受け頂けなかったら途方に暮れていたと思います。歓喜、しています」とコメントを寄せている。
既に撮影は昨年の春と夏に終え、現在はポストプロダクション中。6月2日から全国で公開。
坂本、是枝監督のコメント全文は、以下の通り。
怪物と言われると誰が怪物なんだと探し回ってしまうんだが、それはうまくいかない。誰が怪物かというのはとても難しい問いで、その難しい問いをこの映画は投げかけている。
さて、その難解なテーマの映画にどんな音楽をつければいいのだろう。救いは子どもたちの生の気持ち。それに導かれて指がピアノの上を動いた。正解はない。
今回残念ながらスコア全体をお引き受けする体力はなかった。監督からのたってのご所望でピアノ曲2曲を提出した。新しいアルバム「12」からの曲や、古い曲を使って全体を構成してくださった。
長年の念願が叶ってようやくコラボレーションが実現しました。撮影中も編集中もホテルの部屋で坂本さんの音楽をかけながら作業をしていたので正直お引き受け頂けなかったら途方に暮れていたと思います。歓喜、しています。
安藤サクラさん、永山瑛太さん、田中裕子さん、こんなキャスティングが実現したらいいですね、と坂元裕二さんとワクワクしながらお話した通りのキャストが出演してくれました。身震いしました。
安藤サクラさんは「万引き家族」に続きまして、2作目のお付き合いでしたが、前回とはまた全く違う凄みのある役を見事に体現していただきました。
永山瑛太さんは初めての出演でしたが坂元裕二さんが瑛太さんに当て書きした役でもあり、もう彼以外ではあり得ない妙な、しかし、愛すべき人物に仕上がっております。
主役の2人の男の子はオーディションを重ねて選ばせて頂きました。黒川さん、柊木さん、ふたりとも抜群でした。顔立ちも個性も全く違うのですが、撮影中見事な化学変化を作品にもたらしてくれたと思います。将来が楽しみです。
高畑さん、獅童さんは以前ご挨拶をさせていただいてまして、いつか、とお約束していたのでこの作品で実現して良かったです。
角田さんは、元々ファンでしたが「大豆田」でお芝居を拝見して、更にファンになり、お願いしました。登場しただけでちょっと微笑んでしまうんですが、素晴らしい存在感でした。
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