「ラストエンペラー」×「戦場のメリークリスマス」坂本龍一楽曲コラボ動画公開

松竹ヌーベルバーグを生み、差別や犯罪など、社会の歪みと闘い続けた大島渚の最大のヒット作をデジタル素材に修復した「戦場のメリークリスマス 4K修復版」の最終上映期限が2023年3月末に迫り、今回が最終上映となる。そして、アカデミー賞作品賞ほか全9部門を受賞し、日本人初の作曲賞に輝いた坂本の壮大で優美な旋律と、清国最後の皇帝・愛新覚羅溥儀の生涯を圧倒的スケールで描いたベルナルド・ベルトルッチ監督作「ラストエンペラー 劇場公開版 4Kレストア」は、＜12ヶ月のシネマリレー 第6弾＞として上映される。

坂本が両作品の映画音楽を担当し、出演していることから、今回配給会社の垣根を超えて、この2作の映像と音楽を使用した特別コラボ動画が製作された。「ラストエンペラー 劇場公開版 4K レストア」では、坂本が演じる日本陸軍人、甘粕正彦の姿も確認する事ができる。「戦場のメリークリスマス 4K修復版」では、坂本扮するヨノイ大尉とデビッド・ボウイが演じたセリアズ少佐の魂の接近が映し出される。

また、2017年発売「async」以来、約6年ぶりの坂本龍一オリジナルアルバムで、闘病生活の中、日記を書くように制作した音楽のスケッチの中から、12曲を選び1枚のアルバムにまとめた作品集「12」が1月17日に発売される。

「戦場のメリークリスマス 4K修復版」は、2023年1月13日から新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、立川シネマシティ、アップリンク吉祥寺ほかにて再上映。「ラストエンペラー 劇場公開版 4K レストア」は1月6日からヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館、シネ・リーブル池袋ほかで上映。