「春に散る」窪田正孝が横浜流星の宿命のライバルに! 「流星くんと 観客が沸き立つような拳闘ができれば」
2022年12月23日 06:00
数々のベストセラーを世に放ってきた沢木氏が半生をかけて追い続けてきたテーマは、「ボクシングを通じて“生きる”を問うこと」。「春に散る」(朝日文庫/朝日新聞出版)はその集大成ともいえる作品となり、映画は「糸」「ラーゲリより愛を込めて」などを手掛けた人間ドラマの名手・瀬々敬久監督がメガホンをとる。佐藤が元ボクサーの広岡仁一役、横浜が若きボクサーの黒木翔吾役で主演を務め、山口智子、橋本環奈、哀川翔、片岡鶴太郎、坂東龍汰が脇を固める。
不公平な判定で負けてアメリカへと渡り、40年振りに帰国した仁一は、同じく不公平な判定で負けて心が折れていた翔吾と偶然飲み屋で出会う。仁一に人生初のダウンを奪われたことをきっかけに、翔吾は仁一にボクシングを教えて欲しいと懇願。やがて二人は世界チャンピオンを共に目指し、“命を懸けた”戦いの舞台へと挑んでいく。
窪田が演じるのは、絶対王者として君臨しながらも、飄々とした佇まいで得体の知れない天才ボクサーの中西役。ゼロから世界チャンピオンを目指す仁一と翔吾の前に立ちはだかる難攻不落のライバルで、戦いを通じてどんなドラマを見せてくれるのか楽しみな役どころだ。窪田は、「男の闘争本能が書き殴られた脚本、馬鹿で恥ずかしくなるくらい実直な登場人物達。80秒に人生を懸けて、魂を散らす彼等に心惹かれました」と語る。
「64 ロクヨン」で瀬々監督とタッグを組み、仁一役の佐藤とも同僚の刑事役で共演した窪田だが、横浜とは初共演となり、「優れた身体能力を持つ流星くんと観客が沸き立つような拳闘ができれば」と意気込む。三池崇史監督作「初恋」でも余命宣告を受けたボクサー役を演じ、抜群のアクションセンスと鍛え上げた肉体を披露した窪田が、横浜とどんな勝負を見せてくれるのか期待が高まる。
「春に散る」は2023年に全国公開。窪田のコメント全文は以下の通り。
2016年に公開された映画「64-ロクヨン-」以来、瀬々監督、佐藤浩市さんと再びご一緒できて嬉しく思います。
男の闘争本能が書き殴られた脚本、馬鹿で恥ずかしくなるくらい実直な登場人物達。180秒に人生を懸けて、魂を散らす彼等に心惹かれました。
優れた身体能力を持つ流星くんと観客が沸き立つような拳闘ができればと思います。