「ブロンド」へのバッシングにアンドリュー・ドミニク監督が反論
2022年12月8日 11:00
マリリン・モンローを題材にしたNetflixの話題作「ブロンド」が、賛否両論を呼んでいる。同作は、マリリン・モンローことノーマ・ジーン・ベイカーの内面に焦点を当て、彼女の人生を大胆に再構築したジョイス・キャロル・オーツの小説を下敷きにした野心作。ヒロインを「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」のアナ・デ・アルマスが熱演している。
メガホンをとったアンドリュー・ドミニク監督がこのほど、サウジアラビアのレッドシー国際映画祭に登壇。「ブロンド」が特にアメリカで酷評されていることに触れて、「アメリカ人に嫌われている! いまの私たちは女性のエンパワーメントが重要な時代に生きているので、マリリン・モンローを力強い女性として再発見したいのでしょう。それこそ彼らが求めている映画です。それが提供されないものだから、動揺しているんです」と持論を展開した。
だが、「独り善がりから引き離すために、観客を怒らせることは(クリエイターの)厳粛な義務」であると信じるドミニク監督は、「ブロンド」がたくさんの人々を怒らせている現象に満足しているという。