藤ヶ谷太輔、主演作の撮影は楽しい思い出ゼロ?「お芝居をやるという意味では最高」
2022年12月5日 19:55

「Kis-My-Ft2」の藤ヶ谷太輔が12月5日、都内で行われた主演映画「そして僕は途方に暮れる」の完成披露試写会イベントに出席。過酷だったという撮影を振り返り、「楽しい思い出は一つもなかった」と苦笑した。
2018年春にシアターコクーンで上演された舞台「そして僕は途方に暮れる」に続き、作・演出の三浦大輔と藤ヶ谷が再タッグを組んだ映画版。自堕落な生活を送るフリーターの菅原裕一(藤ヶ谷)が、あらゆる人間関係を絶ち切り、人生から“逃げまくる”滑稽で哀愁にじむ姿を通して、誰もが抱える逃避願望をあぶり出す。この日は藤ヶ谷のほか、前田敦子、中尾明慶、香里奈、豊川悦司、原田美枝子、三浦監督が登壇した。

キャストたちそれぞれが撮影を振り返るなか、三浦監督がテイク数を重ねるという話題に。中尾が「舞台の稽古もそうでしたが、映画の撮影もまあ終わらない。今日ずっとその話になっちゃいますが、大丈夫ですか?」と明かすと、前田も「監督は謝り上手なんです。すみませんって言うのがお上手なので、みんな何も言えない。私は撮影が1週間くらいだったので、監督のこだわりは見ていて楽しかったと言えるのですが、藤ヶ谷くんは本当にすごい」と主演を務めた藤ヶ谷を称える。
藤ヶ谷は、インタビューなどで楽しい思い出がなかったと話していたことを振られると、改めて「実際に楽しい思い出は一つもなかったです」と強調しつつ、「ただ、お芝居をやるという意味では最高だった」と芝居に集中できたそう。豊川はお菓子を食べているシーンを何テイクも撮影したそうで、「アルフォートを100個くらい食べました」と苦笑い。さらに、「僕はちょっとMなんですかね。三浦監督の異常なこだわりみたいなものに気持ちよくなる瞬間があって、この人のために何をしてあげたらいいんだろうって、段々親みたいな気持ちになってきていました」と冗談めかして笑わせた。

また、さまざまなことから逃げる主人公にちなみ、“逃げ出したかったこと”を聞かれた藤ヶ谷は、今日の舞台挨拶だと告白。「撮影の楽しい思い出もないなか、スタッフさんは『盛り上げてください』と言うわけですよ」と舞台裏を説明すると、サッカーW杯カタール大会・決勝トーナメント1回戦「日本VSクロアチア」戦が控える中、「サッカーの記事はもちろんですが、この映画の記事も太文字でお願いします」と報道陣に懇願していた。
「そして僕は途方に暮れる」は、2023年1月13日に東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開される。
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