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渋谷TOEI、69年の歴史に幕 最終回は「バトル・ロワイアル」深作健太氏「親父も天国で見ている」

2022年12月4日 21:02

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深作健太氏(右)と片岡公生氏
深作健太氏(右)と片岡公生氏

東京・渋谷の映画館「渋谷TOEI」(2スクリーン)が12月4日、閉館した。「さよなら渋谷TOEI」と題した最終日の最終回は、2000年の深作欣二監督作「バトル・ロワイアル」を上映。長男で同作の脚本・プロデューサーの深作健太氏、同じくプロデューサーの片岡公生氏が舞台挨拶を行った。

チケットは発売7時間で完売の人気。健太氏は、父親がプリントされたTシャツを着て登壇し「お客さまがいらっしゃるのか不安だったけれど、20年以上たっても応援してもらえてうれしい。親父も来年は没後20年になるけれど、天国で見ていると思う」と感慨深げに話した。

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バトル・ロワイアル」は、中学生が殺し合うという衝撃的なテーマと過激な暴力描写でR15指定に。青少年へ悪影響を及ぼすとして国会でも議論になり、欣二監督は「中学生にこそ見てもらいたい」と反発。その注目度の高さから、結果、興収31億1000万円の大ヒットとなった。同館でも直営館としてNo.1の興収を稼ぎ、ラストシーンが渋谷のスクランブル交差点だったことから、ラストを飾る作品に選ばれた。

健太氏は「原作も賛否両論で、映画化は大変だった。東映の社内でも反対意見があったが、当時の営業部長だった岡田裕介さんが企画を押し通してくれた」と述懐。「親父は絶えず若い観客のために映画を撮っていた監督。それでも不安がっていて、(公開)前日の夜に車で丸の内東映(当時)に行った。劇場を多くの人が囲んでいたのを見た時の親父の顔が忘れられない」と懐かしんだ。

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キャスティングは欣二監督が熱望したビートたけしが最初に決まり、主演の藤原竜也以外はほとんどがオーディションで決まった。柴咲コウ栗山千明ら現在も第一線で活躍する俳優陣が選ばれたが、片岡氏は当時26歳だった山本太郎参院議員について「中学生を演じるハードルは高いと思っていたが、画面を見ると素晴らしい。今では太郎くんで良かったと思っている」と欣二監督の眼力を称えた。

そして、「僕にとっての財産。いろいろな人に出会わせてくれて、プロデューサーを地に足を着けた職業として、成長させてもらった」と片岡氏。健太氏も、「26歳でいきがっていて、経験もない僕にチャンスを与えてくれた作品。これを若い世代が継いでいって、コンプライアンスもつらいけれど日本映画がもっと凶暴になって楽しくなっていけばいい」と期待を寄せた。

そして、1953年に東映初の直営館として開業した渋谷TOEIは、万雷の拍手を受けて69年の歴史に幕を下ろした。

※記事初出時、見出し及び本文に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

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