藤ヶ谷太輔「何度撮影から逃げたいと思ったか」 心身共に追い込まれた主演作を語る
2022年12月2日 08:00

映画「そして僕は途方に暮れる」から、主演を務める藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)のインタビュー映像(https://youtu.be/7lS48xKRCCc)が披露された。

本作は、藤ヶ谷が主演し、映画「愛の渦」「娼年」などを手掛けた三浦大輔が作・演出を担った舞台を映画化。藤ヶ谷演じる主人公の平凡なフリーター・菅原裕一がほんの些細なことから、恋人、親友、先輩や後輩、家族と、あらゆる人間関係を断ち切っていく様を描く。
藤ヶ谷は、完成した本編を初めて見たときの感想を「正直、俯瞰で観ることはできなかったんですよ。ですけど、色々な思い出が蘇りましたね。内容やキャラクター的にも笑えるほど滑稽なクズっぷりがしっかりと描かれているんじゃないのかな」と語る。
「だけど、演じながらも、観ながらも、中盤から後半にかけては、どこか頑張れって応援している自分もいましたね」と、憎みきれない裕一のキャラクターの一面も明かしつつ、「実際、本当に長い時間、長い距離を走りましたし、何度撮影から逃げたいと思ったか……(笑)」と過酷な撮影現場を振り返る。

さらに、裕一について「(逃げることが)できるって意外と格好いいのかなって。結局、その先のことを考えてしまって、理性が働いてみんな逃げないけど、人間誰しも逃げたい瞬間とか、行きたくないこと、出たくない連絡というのはあるじゃないですか。それを断っていくと最終的にどうなるのか……。皆さんが持っている欲というか、そういうのも感じていただけるんじゃないのかな…“1周回ってカッコいい”という感じですかね」と印象を明かし、「(裕一のことを)前半はこいつクズだなって鼻で笑っていたけれど、だんだん自分もこういうところあるかなとか、自分のこと言われてるのかなって思うから、やっぱり人間の中にはどこか今まで逃げてきたことや避けてきたことなどに、ちょっとした罪の意識みたいなものがあって、そこを三浦さんはしっかりと描いている」と本作の核心についても触れている。
また、「一切妥協がなかった」という撮影を乗り越えた藤ヶ谷は「時間もそうですけど、精神的にも今までにないくらい追い込まれた」と告白。「今思うと素晴らしい経験をさせていただいた。三浦組を耐え抜いた男として誇りに思っています。妥協一切なしで、チームで頑張った作品ですので、本当に多くの皆さんに届いたらいいなと、心の底から思います。笑える箇所もたくさんありますし、共感できる箇所、反感を持つ箇所、たくさんありますので。とにかくいろんな方に見ていただきたいです」とメッセージを送っている。
「そして僕は途方に暮れる」は、2023年1月13日に東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。
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