藤ヶ谷太輔主演「そして僕は途方に暮れる」前田敦子&中尾明慶が舞台から続投! 豊川悦司、原田美枝子ら参戦

2022年9月15日 12:00


前田敦子、中尾明慶、豊川悦司、原田美枝子、香里奈、毎熊克哉、野村周平が参加
前田敦子、中尾明慶、豊川悦司、原田美枝子、香里奈、毎熊克哉、野村周平が参加

「Kis-My-Ft2」の藤ヶ谷太輔が主演し、三浦大輔が作・演出を担った舞台を、ふたりの再タッグで映画化する「そして僕は途方に暮れる」に、前田敦子中尾明慶が、舞台に引き続き出演することがわかった。映画版には新たに、豊川悦司原田美枝子香里奈毎熊克哉野村周平も参戦。同作は、第35回東京国際映画祭(10月24日~11月2日開催)のガラ・セレクション部門に正式出品されることも決定した。

原作となる舞台は、「愛の渦」「娼年」など、人間のリアルな部分に深く切り込み、賛否が渦巻く衝撃作を世に送り出してきた三浦による、Bunkamuraシアターコクーンへの初の書き下ろし作品。2018年に東京と大阪で上演され、絶賛を浴びた。三浦が監督・脚本を担う映画版で、藤ヶ谷が再び主人公のフリーター・菅原裕一を演じ、ほんの些細なことから、あらゆる人間関係を断ち切っていく逃避劇を紡ぐ。見る者に共感と反感をもたらす予測不能なストーリーで、人間誰しもが持つ「逃げたい」という心理や衝動を赤裸々にあぶり出す。

前田が、裕一と5年間同棲している彼女・鈴木里美、中尾が裕一の幼なじみで親友の今井伸二に扮し、ふたりは舞台と同じ役どころを体現。「裕一と伸二と一緒に3人変わらず、自分も映画に呼んでもらえて、うれしかったです」(前田)、「舞台で今井を演じた時から映像でも演じてみたいと思っていたので、それが叶いとても光栄です」(中尾)と語る。映画から新たに参加する豊川は、10年前に家族から逃げて行った裕一の父・浩二役、原田は北海道・苫小牧でひとり暮らす母・智子役を務める。裕一の姉で、東京に住む香役に香里奈、バイト先の先輩・田村修役に毎熊、大学の後輩で、映画の助監督を務める加藤勇役に野村を配した。

画像2

さらにエンディング曲として、1984年に大ヒットした大澤誉志幸の伝説の楽曲「そして僕は途方に暮れる」を起用。大澤本人が、本作のために新アレンジで歌唱する。

そして僕は途方に暮れる」は、23年1月13日に東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開される。キャストのコメント(全文)は、以下の通り。


前田敦子

舞台の時から、映画っぽい作品だなぁと思っていたので、今回の映画化はすごく腑に落ちました。三浦監督も、舞台と映画の瀬戸際みたいなことをやってみたいんだと、舞台の時からおっしゃっていたし、里美は自分でもとても思い入れの強い役でしたので、裕一と伸二と一緒に3人変わらず、自分も映画に呼んでもらえて、うれしかったです。三浦組には、三浦組でしか経験できないことがあるのですが、舞台の時とは全然違っていて……。私はそんなに長い期間の撮影ではなかったので、その範囲であれば今回は楽しめた様な気がします(笑)。


中尾明慶

舞台で今井を演じた時から映像でも演じてみたいと思っていたので、それが叶いとても光栄です。映像での三浦作品にはオムニバスドラマに続き、2作品目でしたが、いやぁもうね……「OK!!!」が出た時にこんなに安心する組ないです……本当に……撮影というよりほぼ稽古でした。何とかしてOKと三浦さんに言っていただきたい一心で食らいついていたので、正直撮影のことは覚えていません(笑)。でも今井をとても魅力的に作り上げてくださいましたし、何よりやっぱりダメ人間を客観的に見るって笑いが止まらなかったです。それくらい藤ヶ谷くんをはじめ、皆さま素敵な方ばかりで、この作品に参加させていただき感謝しています。是非、たくさんの方に見ていただきたいです!


毎熊克哉

2018年の舞台版をみていなかったので、脚本を読んだ時は一体どんな作品になるのだろう?と、全く完成図がわからないまま作品に入っていきました。僕は主人公が働くアルバイト先の先輩の役で、自分が居酒屋でアルバイトしていた時にいた先輩を少しイメージしています。部屋のシーンの撮影は朝から晩まで延々と行われ、終わった頃には疲弊しきっていました。こりゃ大変だな……と。役として追い詰められている藤ヶ谷さんの目が印象的で、一緒に途方に暮れました。完成図はわからないままで良かったんだと思います。お楽しみに!


野村周平

舞台「禁断の裸体」でお世話になった三浦大輔監督が自分の事を覚えて下さっていて、お声かけを頂けたのがとにかく嬉しかったです。自分の役柄は映画の助監督だったのですが、普段接する機会が多い職業だったので、その人たちの事を思い出しながら役作りをしました。舞台の時さながらの演技の千本ノックがなかなかハードでしたが、その分いいものになっているんじゃないかなと思います。


香里奈

今回、本当にどうしようもない弟の姉役を演じさせていただきました。登場人物全員、完璧ではなくどこか欠けていて、香も一見しっかり者に見えてそうではなかったりと、人間らしさをたくさん感じられる作品だと思いました。私は末っ子なので姉の気持ちはわかりませんが、いくらダメダメな弟、父親だとしても、家族として見捨てられない気持ちもあったり、でも強くあたってしまうこともある。家族との会話や空気感等、きっとこんな感じなんだろうなと想像しながら演じさせていただきました。初めて台本を読んだ時は、何事からも逃げる弟が繰り広げていくストーリーに何か暗い印象を持ったのですが、完成した作品を見たときに人間味のあるキャラクター達に思わず笑ってしまったり、裕一のダメさが突き抜けていて、少し愛おしくも感じたりしました。最後には、見た方がなんとなく頑張れるかもと思わせてくれるような映画になっていると思います。


原田美枝子

この作品は、微妙なニュアンスが魅力の作品だと思うのですが、普通よりちょっとずれている感じがあちらこちらにあって、その感じをつかむのが凄く大変で難しかったです。藤ヶ谷さんとは初共演でしたが、すごく素直な方で、本当の息子のようでした。三浦監督がお持ちの「ちょっとねじれている感じ」がうまく出ていたら面白い作品になっていると思います。豊川さんが演じられた父親のキャラクターがすごくよくて、この物語が救われているような気がしました。


豊川悦司

負け戦のボクサーの気分で現場に入った。案の定OKは出ない。ジャブ、ストレート、アッパー、フック、あらゆるパンチを放ったが勝てる気がしない。ちょっともう一回やってみましょうか。三浦が軽く言う。その瞳の奥に、丸裸にされそうな俺が映る。迷いを振り切る俺の気分が映画に焼き付けられていく。三浦よ、何を視ていたんだ、何を感じていたんだ。せめて映画の中には三浦の正解があることを信じて、俺はリングに立ち続けていた。三浦が作った映画を、早く見たい。

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