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【「ビー・ジーズ 栄光の軌跡」評論】胸熱で感動的。加えて、若い頃の自分にひと言申し上げたくなる不思議な感覚

2022年11月27日 09:00

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「ビー・ジーズ 栄光の軌跡」
「ビー・ジーズ 栄光の軌跡」
(C)2020 Polygram Entertainment, LLC – All Rights Reserved.

今年(2022年)は、音楽ドキュメンタリーの当たり年です。ビートルズの2本「ゲットバック」「ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド」、ビーチボーイズ案件では「ブライアン・ウィルソン 約束の旅路」、リンダ・ロンシュタットスージー・クアトロの映画もありました。レコードショップを扱った「アザー・ミュージック」やレコーディングスタジオを描いた「ロックフィールド 伝説の音楽スタジオ」もかなり面白かったですね。

そして、ビー・ジーズ登場です。冒頭から胸熱です。「ステイン・アライブ」のギターリフに乗って、オープニングクレジットがスタートします。なんと「KENNEDY / MARSHALL PRODUCTION」って出ました。監督もフランク・マーシャル! 冒頭でクオリティが担保されたような安心感を覚えます。

個人的に、この映画を見て「マサチューセッツ」と「ステイン・アライブ」の間が見事に繋がりました。ビー・ジーズが長いスランプを脱することができたのは、エリック・クラプトンが「マイアミへ行って来い」って勧めたからなんですね。あのファルセット唱法が誕生したエピソードもとても面白かった。そして、「ステイン・アライブ」の大成功の後、彼らが辛い思いをしていたことは初めて知りました。その後の復活の件も初耳だったし、感動的でした。バーブラ・ストライサンドは色んな人を助けていますね。

登場するミュージシャンたちの名言も心に沁みます。例えば、ノエル・ギャラガー(元オアシス)の「楽器を買えば、バディ・ホリーみたいな音は出せる。だけど、誰もビー・ジーズのようには歌えない」とか、クリス・マーティン(コールドプレイ)の「サーファーが波を作らずに波を待つように、ソングライターは曲を待つんだ」というのとか。大成功を収めたミュージシャンだけが語れる、珠玉の名言があちこちに散りばめられています。

そして、70~80年代、音楽を大ヒットさせるための触媒であり、最重要兵器であった「ハリウッド映画」の役割やラジオ局の役割なんかもビビッドに描かれていてめちゃめちゃ参考になりました。

この映画を見終わって「ビー・ジーズは、お前が思っている以上に才能溢れるグループなんだぜ」ってことを、UKロックばかり聞いていた若かりし頃の自分に言い聞かせてあげたい。この、色んな発見とともに、若い頃の人生に関するちょっとした後悔も覚えるという不思議な感覚は、冒頭に列挙した今年の音楽ドキュメンタリーすべてに共通する個人的な感想です。

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