妻夫木聡、主演作公開に感慨「わが子が巣立っていくよう」 安藤サクラはボクシング再開を決意
2022年11月18日 20:32
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俳優の妻夫木聡が11月18日、都内で行われた主演映画「ある男」の初日舞台挨拶に出席。客席を見渡して「わが子が巣立っていくような感じ。映画はお客さんに見てもらって初めて完成すると思うので、嬉しいです」と感慨深げに挨拶した。
平野啓一郎氏の同名ベストセラーを映画化した本作は、弁護士の城戸(妻夫木)が、かつての依頼者である里枝から亡くなった夫・大祐の身元調査という奇妙な相談を受けたことで、彼の正体に迫っていくさまを描く。この日は、妻夫木のほか、安藤サクラ、窪田正孝、清野菜名、小籔千豊、坂元愛登、石川慶監督が登壇した。
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撮影から足掛け2年で公開を迎え、さまざまな宣伝活動を行ってきたキャストたち。妻夫木は「窪田くんとは共演シーンが1つもないんですけど、現場よりよっぽど会っている」と仲を深めたそうで、安藤は「現場で2人が仲良くなってプライベートでボクシングするようになって、それがすごく羨ましい。なんならうちの夫(柄本佑)と3人でボクシングしているから、私ももう一度ボクシングを始めようと思いました」と決意していた。
タイトルにちなみ、キャストを代表して妻夫木、安藤、窪田の3人が気になっている“ある○○”を発表することに。窪田は「いろいろ気になっていることあります」と困っていると、小籔から助け船があり、のせられる形で「一番気になるのは、奥さんということで」と回答。
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安藤は「Instagramを始めたばかりだったのか、現場で妻夫木さんがいろんな写真を撮っていて。1回だけ私にもカメラを向けてくれたのですが、恥ずかしくて変な顔をしちゃったんです。窪田くんのいい写真とかは載っているのを見るのですが、私のは載せられないのかなって、ずっと気になっている」と質問。
妻夫木はちょうど今日載せようか悩んでいたそうで、「何かを食べているときに撮ったので、ムホッてなった顔しかなくて。さすがにムホッてなった女優さんの顔を載せるわけにはいかないよなって」と返し、安藤の写真を現場であまり撮影できなかった理由を告白した。
妻夫木「サクラちゃんが、『私この仕事向いていないと思うの。久しぶりに現場に入ったけれど、これで終わりにしようと思う』って言ったんですよ。これで引退になっちゃうんだって思っていたので、むやみにカメラを向けちゃいけないと思ったのですが、撮影が終わって1年半経ってテレビを見ていたら“安藤サクラ主演”って出ていて、やってんじゃんって思って。(柄本)佑とプライベートで会って聞いても『全然仕事していますよ』って。なんだったんですか、あれは本当に」
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妻夫木に直接聞かれた安藤は、本作の撮影初日に自信を喪失してしまったことを明かし、「無理だって思っていたのですが、日数重ねていったらやっぱり現場が大好きだってなって。自信がなくても、現場に行けるのなら続けていこうって思えた作品です」と説明した。
妻夫木は、清野との長いシーンがカットされたことが気になっていると明かすと、石川監督は「すごくいいシーンがね……はい」と苦笑しつつ、「今回そういうのがいくつかあって。自分だけが楽しんだシーンがいっぱいあるなと今思いました。でも、作品としてはこの形がいいなと思います」と話していた。
最後に、妻夫木は観客に感謝を伝えつつ、「この作品でダメな自分も認めてあげることが大事だと気付かされました。そうすることで、意外と幸せってそこら辺に転がっているなって気付くようになりました。皆さんにとってもそういう作品になっていたら嬉しいです」と呼び掛けていた。
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