「アバター」はなぜすごい? ジェームズ・キャメロンが語る、映画界に与えた影響「3Dのトレンドが生まれた」
2022年11月17日 13:00

ジェームズ・キャメロン監督の最新作「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」が12月16日から公開される。前作「アバター(2009)」は公開当時130カ国、全ての国でオープニング第1位を達成し、世界中の注目を集めた。映画史に残る数々の記録を達成した前作が映画界に与えた影響力について、キャメロン監督が語った。

前作では、地球から遠く離れた惑星パンドラにやって来た人類と、パンドラにもともと住むナヴィたちによる激しい戦闘を描いた。第82回アカデミー賞で作品賞、監督賞を含む9部門にノミネートし、その中でも視覚効果賞、美術賞、撮影賞の3部門を受賞、3Dデジタルカメラを使った作品で初めて撮影賞を受賞する歴史を作った。

映画の神様と称されるキャメロン監督は、当時を振り返り「『アバター(2009)』がアカデミー賞撮影賞を受賞したことは、前例のない快挙だった。その後、3年のうちにアカデミー賞を受賞した撮影監督たちは『アバター(2009)』と同じカメラを使っている。つまり、この撮影方法がアカデミーに受け入れられるきっかけとなった作品ということだよ」と、アカデミー賞の常識を覆した作品であると解説する。

華々しいオープニング成績を飾った後に、史上最速での全米興行収入5億ドル突破(※公開当時)、日本での興行収入156億円を達成するなど、怒涛の勢いで次々と驚異的な記録を達成した。キャメロン監督は独自の3Dカメラで、それまでの作品とは比にならない圧倒的没入感を与えるハイクオリティの映像を実現させ、日本では3Dシェア率87%を獲得するなど、全世界に3Dブームが到来した。
今では“当たり前”となった3Dだが、キャメロン監督は「アバター(2009)」の影響により3D鑑賞が普及していったと語る。
「『アバター(2009)』公開後、3Dのトレンドが生まれ、その後当たり前として受け入れられた。映画館に行くときの選択肢の1つになったんだ。私はそのことを“カラー”が誕生した時に例えている。カラーが初めて登場したとき、大きな話題になったけど、今はカラーが当たり前だよね?それと同じように『アバター(2009)』の影響で、今は3Dが当たり前になっているよ」
新作にも注目が集まるなか、キャメロン監督の右腕として「タイタニック(1997)」「アバター(2009)」にも携わってきたプロデューサーのジョン・ランドーは、本作について「1作目に比べて、映像のテクスチャがより繊細に描かれている。だから映像はより現実味を帯びて、観客はこれまで経験したことのない没入感を得ることができる。パンドラの世界にまた戻ってきたいと考えるだろうね」と自信をにじませる。

先日披露された本予告を見るだけでも、深淵なる海の拡がりや、躍動感あふれる生物たちの息遣いが感じられ、キャメロン監督によって生み出された“究極のリアリティ”が確かに存在していることがわかる。
「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」は12月16日から全国公開。

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