コスト高騰でハリウッドの慈善団体、存続の危機
2022年10月27日 22:00

アメリカのエンタメ業界関係者を支援する慈善団体「映画・テレビ基金(Motion Picture & Television Fund:MPTF)」が存続の危機に陥っているとして、業界の指導者たちに寄付を募っている。
MPTFの前身であるMotion Picture Relief Fundは、往年のハリウッドスターたちが生活に困窮し、相次いで不慮の死を遂げたことをきっかけに立ちあげられ、業界を引退した人たちに生活資金や住宅を提供している。現在、同団体が管理する老人ホームには約240人が暮らしている。
だが、新型コロナウイルスによるコストの増大と、寄付を呼びかけるイベント中止による収入減で、経営難に陥っているという。MPTFのボブ・ベイトチャー理事長は、「私たちの存続は、いま重大な危機に瀕しています」と業界のリーダーたちに送った書簡で説明。もし年内に1000万ドルから1200万ドルの寄付がなければ、債務不履行になるとしている。
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