韓国映画「おばあちゃんの家」リバイバル公開決定 ユ・スンホの映画初出演作品
2022年10月26日 00:00
20年前に公開され、異例のヒットを記録した韓国映画「おばあちゃんの家」が、デジタル・リマスター版として、2023年1月6日から東京・新宿シネマカリテでリバイバル公開されることが決定した。会ったこともない田舎のおばあちゃんの家へ連れて行かれた少年サンウと、彼を無条件の愛で包んでくれるおばあちゃんとのひと夏を描く。
母親と2人でソウルに住むサンウは、ある日、田舎のおばあちゃんの家へ連れて行かれる。母親が新しい仕事を見つけるまでの間、会ったこともないおばあちゃんと暮らすことになったのだ。話すことができず、読み書きもできないおばあちゃんをバカにし、不自由な山の生活に不満を爆発させるサンウはわがままのし放題。しかし、決して叱らず、サンウの願いを一心に叶えようとするおばあちゃんに、サンウは少しずつ心を開いていく。やがてサンウの心に信頼と愛情が芽生えた時、母親が迎えにやってくる。
本作は、2002年に韓国・大鐘賞最優秀作品賞、最優秀脚本賞、最優秀企画賞を受賞し、韓国では動員400万人を記録。「シュリ」「JSA」といった大作映画が続々公開されてはヒットを飛ばしていた当時の韓国において、ローバジェットの本作のヒットは異例となり、大きな話題に。日本では2003年に「岩波ホール創立35周年記念映画」として公開され、3カ月間ものロングランを記録した。
「おばあちゃんに感謝する映画を撮りたかった」というイ・ジョンヒャン監督は、おばあちゃんを演じたキム・ウルブンに“一目惚れ”し、映画出演はおろか映画そのものを見たことさえないという彼女を主演に迎えた。
実際に住んでいた山の中の村を舞台に、少年サンウ以外の出演者は全員村の住民の素人だが、イ・ジョンヒャン監督は彼らの生きてきた人生そのものを引き出した。
サンウを演じたのは、後にドラマ「ペク・ドンス」「プロポーズ大作戦 Mission to Love」「仮面の王位イ・ソン」「ロボットじゃない 君に夢中!」、映画「キム・ソンダル 大河を売った詐欺師たち」「朝鮮魔術師」などに出演し、ブレイクを果たしたユ・スンホ。あどけない子役時代、本作で初の映画出演を果たした。
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