「バーフバリ」監督新作「RRR」 心震える3つのドラマに注目
2022年10月19日 12:00

世界的大ヒットインド映画「バーフバリ」シリーズを生み出したS・S・ラージャマウリ監督の最新作「RRR」(読み方:アールアールアール)。映像や場面写真が披露される度に、迫力のアクションシーンが注目されているが、実は誰しもが共感できる“ドラマ”の存在も魅力の一つ。10月21日からの公開を前に、本作で描かれる“3つのドラマ”を紹介する。

舞台は1920年、英国植民地時代のインド。イギリスの総督に連れ去られた村の娘の奪還を誓うビーム(N・T・ラーマ・ラオ・Jr./通称NTR Jr.)と、ある“大義”を胸に秘め、英国政府の警察官になったラーマ(ラーム・チャラン)。2人は少年の命を救うという運命的な出会いに導かれ、互いの素性も知らないまま意気投合する。
互いに“秘密”を心に秘め、唯一無二の友情を築いていく2人だったが、ある事件をきっかけに、“友情か使命か”という究極の選択を迫られることになる。
ビームとラーマを支えるヒロインとして、ジェニー(オリビア・モリス)とシータ(アーリヤー・バット)が登場する。ジェニーは、インドの文化に興味津々な好奇心旺盛な白人女性。ビームはそんなジェニーに一目惚れし、ラーマの“とんでもない作戦”をきっかけに急接近していき、時代と人種の壁を超える“禁じられた愛”が描かれる。
一方、孤独なラーマのそばにいるのは、幼なじみのシータ。ある大義を果たすために村から飛び出し、英国政府の警察官になったラーマを密かに支えている。そんなシータは、ラーマの最大の危機を察知し村を飛び出し、命懸けの作戦を決行する。

本作で最も壮大に描かれるのが、それぞれの登場人物たちの“守るべきもの”である家族のドラマ。ゴーンド族のリーダーであるビームは、傲慢な理由で連れ去られた家族同然の部族の娘を取り戻すため、デリーへ飛び出す。最強の男でありながらも、デリーでは決して目立たぬよう、イギリス人たちからの理不尽な扱いにもグッと歯を食いしばり、その時を待つ。
ラーマも“ある大義”のため、故郷と恋人をおいて同胞のインド人からは白い目で見られながらも、英国政府に忠誠をささげる。そして、本編で明かされる“ラーマのドラマ”にもきっと心を動かされるだろう。
「RRR」は10月21日から公開。
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