釜山国際映画祭「ある男」で閉幕 妻夫木聡らが登壇「映画で世界はひとつになれる」
2022年10月17日 15:00
平野啓一郎氏のベストセラー小説を映画化した「ある男」が10月14日、第27回釜山国際映画祭のクロージング作品として上映され、妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝、石川慶監督がクロージングセレモニーに登壇した。
妻夫木が主演を務める本作は、弁護士の城戸(妻夫木)が、かつての依頼者である里枝(安藤)から亡くなった夫・大祐(窪田)の身元調査という奇妙な相談を受けたことで、彼の正体に迫っていくさまを描く。
クロージング上映に先立ち、釜山市内で韓国メディア向けの記者会見が実施され、石川監督は「釜山(映画祭)は我々アジアのフィルムメーカーにとって夢のような場所。そのクロージングに選んでいただけて光栄」と感謝を伝える。今回で映画祭への参加が3回目となる妻夫木は、「釜山の人たちはいつも温かく迎えてくれ、そして映画をとても愛していると肌で感じます」と印象を語った。
クロージング上映には約5000人の観客が集まり、妻夫木は「言葉が通じなくても映画というもので世界はひとつになれるという素晴らしさを教えてくれたのが釜山(映画祭)でした。今回、『ある男』でまたここに来られたことをとても嬉しく思います」と感慨深げに挨拶。安藤は「釜山のみなさんがどのように受け止めるのか、興味深く楽しみです」と期待を述べ、窪田も「少しでもたくさんの人に、皆さんの胸に、届いてくれた嬉しいです」と語った。
「ある男」は11月18日から公開。
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