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現役の医者が“医者役”で映画出演 本人の言葉をセリフに採用「哲学的メッセージが伝われば嬉しい」

2022年9月18日 12:00

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医者ドクター・エデを演じたガブリエル・サラ(左)
医者ドクター・エデを演じたガブリエル・サラ(左)
(C)Photo 2021 : Laurent CHAMPOUSSIN - LES FILMS DU KIOSQUE

カトリーヌ・ドヌーブと、本作で2022年のセザール賞最優秀主演男優賞を受賞したブノワ・マジメルが共演した「愛する人に伝える言葉」の本編映像の一部が披露された。現役の医者であり、本作で確かな哲学を持って患者と向き合う医者ドクター・エデを演じたガブリエル・サラのシーンを切り取っている。

太陽のめざめ」で第68回カンヌ国際映画祭のオープニングを飾ったエマニュエル・ベルコ監督がメガホンをとり、がんを宣告された男性とその母が、限られた時間のなかで“人生のデスクの整理”をしながら、穏やかに死と対峙していく過程を描く。

本作で理想的な終末医療を実施する医者ドクター・エデを演じたサラは、ニューヨークのマウント・サイナイ・ウェスト病院医療部の上級指導医として、化学療法病棟の医長ならびに患者サービス部門の顧問を勤めている現役の医者だ。

2016年、ベルコ監督が「太陽のめざめ」のプロモーションでニューヨークに訪れた際、舞台挨拶に参加していたサラは映画に感銘を受け、舞台から降りた監督をつかまえて「私の仕事に興味を持つと思います」と話しかけ、メールアドレスを渡した。

ベルコ監督はその1年後にニューヨークを再訪し、病院でのサラの仕事に一週間にわたって密着。この経験をもとに、サラに触発された映画「愛する人に伝える言葉」が誕生することになる。

サラは「ベルコ監督のように私の考えを深く理解してくれる人が、その映画化に興味を示してくれたことは望外の喜びだった!」と語る。がん治療においては「真実を語るという点は、何があっても譲れない」という信念があり、「私が抱いている哲学的メッセージが伝われば嬉しいと思っていた」と、監督から映画にしたいと言われ喜んだという。

しかし、役者として出演することになるとは思ってもいなかったようで、「ベルコ監督はこの仕事(映画)のプロなのだから、彼女が演じろというのであれば、多分私にできるのだろう。彼女の助けを借りさえすれば」と考え、自身を納得させたという。本作のストーリーはフィクションでありながらも、サラが理想とする医療についての哲学が強く反映され、映画に登場したセリフのほとんどは、サラ本人の言葉を採用している。

本編映像は、サラが実際に病院で企画しているという、看護師たちの精神的負担を和らげるディスカッション・サークルが行われているシーンを収めている。「死ぬ時を決めるのは患者自身なんだ」というエデ医師の信条について、実際の患者への対応を例に挙げミーティングを重ねる看護師たち。涙を流す看護師もいる中で、エデ医師はみなの感情を受け止め、そして自らギターを弾き、歌を歌い、感情を解放する。患者やその家族を支える医療者たちへのサポート体制を映し出した、貴重なシーンとなっている。

愛する人に伝える言葉」は10月7日に、東京の新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国公開。

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