エンディングが毎話変わる! 「すべて忘れてしまうから」10組の豪華アーティストが参加
2022年9月6日 15:00
阿部寛主演で作家・燃え殻氏のエッセイをドラマ化する「すべて忘れてしまうから」のエンディング楽曲情報が解禁された。毎話異なるアーティストが、それぞれ異なる楽曲をライブパフォーマンスで披露するという手法が採用されている。
本作は、Disney+(ディズニープラス)のコンテンツブランド「スター」の日本発オリジナルドラマシリーズ。阿部にとって初の配信ドラマで、「まだ結婚できない男」(19)以来のラブストーリーとなる。監督・脚本は、岨手由貴子、沖田修一、大江崇允が担当する。
全10組のアーティストが、全10話それぞれのエンディングを担当するという異例の企画が実現。さらに、全曲ライブパフォーマンスで披露されており、登場人物たちが演奏に酔いしれる様子も映し出され、物語の一部として最後までドラマの世界観に浸ることが出来る。
今回の企画について、本作のプロデューサーは「様々な日常を切り取ったエッセイを原作とした物語だったので、話ごとにテーマが違ってくると想定している中で、エンディングの味わいが違っていくのは面白いだろうし、この作品にマッチするのではないかと考えました。」と今回の構成だからこそ生まれたアイデアであることを明かす。
また「みたことがないものにしたかった」と新しさも意識していたこととコメント。さらに見せ方についても、今回の企画が決まった時と同時に、岨手監督と「舞台の一つを小さなライブスペースがあるBARにしよう」と話していたことを告白。「だから必然的にライブパフォーマンスであるべきだと行き着いたのですが、同時に、このドラマを観ることで素晴らしいアーティストたちのここだけのライブを聴けるというのも、視聴者の満足度を上げると確信もしていました」と語っている。
本企画へは、年齢層やジャンルも多種多様なアーティストが参加。奇妙礼太郎(「竜の落とし子」)、、TENDRE(「DRAMA」)、七尾旅人(「ドンセイグッバイ」)、No Buses(「I'm With You」)、paionia(「わすれもの」)、ヒグチアイ(「しみ」)、三浦透子(「おちつけ」)、ミツメ(「メビウス」)、ROTH BART BARON(「糸の惑星」)が参加。また、TENDREは、劇伴も担当。実写ドラマの劇伴楽曲を手がけるのは初となる。
なお、本作で「スワロウテイル」以来26年ぶりに演技に挑戦したCharaも、自身の人気楽曲「Junior Sweet(JEWEL ver.)」で参加。“Bar 灯台”オーナーカオルが“アーティストChara”に転身しステージで歌うさまは、この作品ならではの見どころとなっている。
「すべて忘れてしまうから」は、ディズニープラス「スター」で9月14日から独占配信。エンディング楽曲の一覧は、以下の通り。
演技をするという経験ほとんど無く、自分自身への不安はありましたが、それよりもとても好きな「あのこは貴族」の岨手由貴子監督の作品に参加出来る喜びがとても大きかったです。
もし「たえず移ろっていってしまうもの」や「それでも残る何か」をBARのシーンがこの物語の基底となって示すのだとしたら、毎回、渡り鳥のようにその日だけのミュージシャンがやって来るのはユニークなアイデアだと思いました。
今まであまりない機会だったので、話を頂いてからとても楽しみでした。
多難なバンド人生でしたので、にわかには信じられませんでした。また何か落とし穴があるのでは?という疑念も抱きつつ、一方で嬉しさと花開くことへの期待や希望を感じておりました。
全話やりたかったです(笑)、けど、終わらせ方や感じさせ方をもっと突き詰めればこういう風になっていくんだろうなと納得しています。エンディングを飛ばして見る人も多いので、そういう方にも毎話楽しんでもらえますよね。
なんと贅沢でわくわくする企画なんだ!と純粋に嬉しかったです。役者としてお仕事をご一緒したことのあるスタッフさんが多かったこともあってちょっと照れ臭さもありましたが、それもまた心地よかったです。とても素敵な機会をいただけて感謝の気持ちです。
それぞれが思い思いのエンディングテーマを作るのは面白いなと思いました。気合の入った曲は他の方にお任せして自由にやれそうだなとも考えていました。
各お話に違う個性を持った音楽家が一つの大きな物語を作ってゆくことがこの作品にとても合っているなと思いました。
世界線をちょんと跨ぐような不思議な感覚もありましたし、Bar 灯台の店内の雰囲気が昔両親と通っていたジャズバーの雰囲気に近いものもありまして。いつものメンバーでいつものライブみたくのびのび演奏できたことはすてきな思い出のひとつです。
(劇伴のオファーについて)今作の音楽担当のお話をいただいた段階で、劇中で演奏できるというオファーを同時にくださったことにとても興奮したのをよく覚えております。
(劇伴について)登場人物の皆さんの息遣い、それぞれの場面や場所の匂い、作品自体が持つ温度感、そういったさまざまな要素に必要な感情の動きを、主にピアノをメインとして自分なりの手法で空間に描く。そんなイメージでつくりました。すこしお手伝いしてもらったものもありますが、基本的には全曲ひとりで演奏させていただきました。今作をご覧になる皆さんと同じ様に、この世界の人々をやさしく見守るきもちで音楽を充てがっております。