チャールズ・バーネット上映会第2弾、10月1日開催 長編第3作「トゥ・スリープ・ウィズ・アンガー」を上映
2022年9月4日 16:00

アメリカの独立系映画監督チャールズ・バーネットの作品を紹介する上映会「This is Charles Burnett チャールズ・バーネット セレクション vol.2」が、10月1日渋谷・ユーロライブで開催される。
本企画は自主上映グループ After School Cinema Clubによるもので、今年3月と6月に行われた「This is Charles Burnett チャールズ・バーネット セレクション vol.1」に続く第2弾。今回はバーネット監督の長編3作目で、90年代を代表するアメリカ映画のひとつ 「トゥ・スリープ・ウィズ・アンガー」(90)を上映する。インディペンデント・スピリット賞4部門を制した、過去と現在を繋ぐための物語。中流階級の黒人家庭を舞台にしたホームドラマであると同時に、ダークコメディ、マジックリアリズム、民俗学の要素を取り入れた重層的な作品だ。

サウスセントラルで暮らすギデオン(ポール・バトラー)とスージー(メアリー・アリス)夫妻の元に、南部時代の古い友人ハリー・メンション(ダニー・グローヴァー)が訪ねてくる。30年ぶりの再会でありながらも、人当たりの良いハリーはすぐに一家に溶け込み、とりわけ夫妻の末息子ベイブ・ブラザー(リチャード・ブルックス)と親しくなる。そんな中、ギデオンが謎の病に倒れる。いっこうに立ち去る気配のないハリーは、次第に別の顔を見せ始める…。
「アメリカで最も知られていない偉大な映画監督」(ニューヨーク・タイムズ紙)と評されるバーネット監督は、1944年ミシシッピ州ビックスバーグ生まれ。幼少期に一家でロサンゼルスのサウス・セントラル(現サウス・ロサンゼルス)に移り住み、南部からの移住者が多く住む貧困地区ワッツで育つ。カルフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)に進学し、ドキュメンタリー作家バジル・ライトらに師事。後に「L.A. Rebellion」と呼ばれることになるインディペンデント映画監督グループの一員として、ハリウッド映画とは異なる新しい「黒人映画」を模索。その作品群は、人種や階級に対する鋭い観察眼と巧みなストーリーテリングを用いて黒人の人間性を映し、批評家から高く評価されている。

1981年、初長編作「キラー・オブ・シープ」(77)がベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞。続いて「マイ・ブラザーズ・ウェディング」(83)、「To Sleep with Anger」(90)、「The Glass Shield」(94)を発表。その後は長編映画だけでなくドキュメンタリーや短編、テレビ映画でも監督を務めた。 2017年、長年にわたる映画とアメリカ文化への貢献を讃えられ、名誉オスカーを受賞。 現在も精力的に制作を続けており、ドキュメンタリー「After the Lock Down: Black in LA」(21)を共同で監督したほか、実在した元奴隷ロバート・スモールズの奴隷制からの脱出を題材にしたアマゾン・スタジオ制作の映画「Steal Away」の監督を務めることも決定している。
【日程】2022年10月1日(土)
【会場】ユーロライブ(渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 2F)
【タイムテーブル】 13:00 開場 / 13:30 1回目上映 / 15:30 2回目上映 *入替制
【チケット】学生1,500円 / 一般 1,800円
*チケットはPass Marketにて9月3日(土) 正午より発売
(https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02f1zj6bu8j21.html)
【イベント公式サイト】(afterschoolcinemaclub.com/charlesburnett/)
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