「百花」主題歌は、Yaffleプロデュースのバーチャルアーティスト・KOE! 映画から現実へ、異例のデビューも決定
2022年7月20日 08:00
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菅田将暉と原田美枝子が共演する、川村元気の長編映画監督デビュー作「百花」の主題歌が、音楽プロデューサー・Yaffle(読み方:ヤッフル)がプロデュースするバーチャルアーティスト・KOEによる「Hello, I am KOE」に決定した。KOEは劇中で、AIに数々の音楽の記憶を学習させ作り上げた、理想のバーチャルヒューマンアーティストとして登場。映画のストーリー同様、KOEはデビューすることが決定しており、映画と現実がリンクする異例のプロジェクトとなった。
本作は、映画プロデューサー、脚本家、小説家として活躍する川村が、累計発行部数23万部を超える自身4作目の同名小説(文春文庫刊)を、自らの監督・脚本で映画化するもの。菅田は記憶を失っていく母と向き合う息子・葛西泉、原田は全てを忘れていくなかで、さまざまな時代の記憶を交錯させる母・百合子に扮する。長澤まさみが初めての出産を控える泉の妻・葛西香織、永瀬正敏が百合子の秘密を知り、ある事件と深い関わりを持つ男・浅葉洋平を演じた。
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劇中で、レコード会社で働く泉と香織は、理想のバーチャルヒューマンアーティスト・KOEをデビューさせるという音楽プロジェクトに携わる。そしてこのほど、物語と同様に、KOE が9月7日にデビューすること、本作の主題歌を歌うことが発表された。なお、5月末に「100日後に世界デビューするアーティスト」としてSNSアカウントが開設されており、アーティスト名が不明であるにも関わらず、映画公式アカウントやキャストのアカウントとの相互フォローが話題となっていた。
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KOEのプロデュースを務めるのは、菅田が主演した「キャラクター」など映画の音楽制作や、藤井風らアーティストへの楽曲提供などで知られるYaffle。さらに、新進気鋭のアーティスト・Doul、本作のサウンドトラックを手がける音楽家・網守将平ら一流のクリエイター陣が、主題歌「Hello, I am KOE」を含むデビューアルバムを作り上げた。KOEの歌声は、既報の予告編(https://www.youtube.com/watch?v=7kacpw2RF-g)にも使用されており、デビューEP「Hello, I am KOE」(税別3000円)は、9月7日に発売される。
今回のプロジェクトに関して、川村監督は「菅田将暉演じる泉が、目の前で記憶を失っていく母を目の当たりにしながら、仕事においては記憶を集めて作るアーティストと向き合っている。覚えていくことと、忘れていくこと。そのコントラストの中に“人間とは何か”を浮かび上がらせたいと思いました」と述懐。「Yaffleを中心とした気鋭のアーティストたちに“記憶のアーティスト・KOE”を創造してもらいました。主題歌となった楽曲『Hello, I am KOE』はどこか懐かしく、はかなく、人の記憶を辿るような美しさに満ち溢れており、映画の世界を何倍にも広げてくれました」と、思いを明かした。
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Yaffleは楽曲制作時を振り返り、「今回のように複数のアーティストで、存在しない1人のアーティストをつくりあげるというプロジェクトは後にも先にも無いんじゃないかと思うので、とても貴重な経験でした」と語る。自身も音楽アーティストとしても活躍する菅田は、「洗練されていながら、何かが欠けているような、何かを探しているような切なさを感じました。記憶を辿る物語がまた何層にも膨れ上がる楽曲だと思います」とコメントを寄せた。
「百花」には、ほか北村有起哉、岡山天音、河合優実、長塚圭史、板谷由夏、神野三鈴が出演。9月9日に全国で公開される。川村監督、Yaffleのコメント(全文)は、以下の通り。
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人間の記憶とはなにか? 問いかけを続けながら、その正体に迫る映画を作りたいと思っていました。その時に、「音楽の記憶を集めて作るアーティスト」が映画の中に現れて欲しいと考えました。
菅田将暉演じる泉が、目の前で記憶を失っていく母を目の当たりにしながら、仕事においては記憶を集めて作るアーティストと向き合っている。覚えていくことと、忘れていくこと。そのコントラストの中に「人間とは何か」を浮かび上がらせたいと思ったのです。
そして、Yaffleを中心とした気鋭のアーティストたちに「記憶のアーティスト・KOE」を創造してもらいました。主題歌となった楽曲「Hello, I am KOE」はどこか懐かしく、はかなく、人の記憶を辿るような美しさに満ち溢れており、映画の世界を何倍にも広げてくれました。
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お題を聞いた時、とても面白そうだと思いましたし、光栄でした。間違いなく音楽もテクノロジーの進化と共にアップデートされてきたものですし、今後もそうだと思います。ただ、音楽で機械を表現するうえで使い古された、従来の「テクノロジー進歩と共に歩む」というありきたりなものではなく、今の時代ならではのテクノロジーとの向き合い方を自分なりに表現しました。また、今回のように複数のアーティストで、存在しない1人のアーティストをつくりあげるというプロジェクトは後にも先にも無いんじゃないかと思うので、とても貴重な経験でした。
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