「TANG タング」三木監督の熱烈オファーとこだわりの演出 満島ひかり、市川実日子も驚き
2022年6月26日 12:00

二宮和也が主演し、ダメ男とポンコツロボットの友情を描く「TANG タング」。メインキャラクターのひとりが3DCGで描かれるチャレンジングな本作を手掛けた三木孝浩監督は、ある工夫と気遣いでキャスト陣との世界観の共有に努めたという。
本作は、2016年のベルリン国際映画祭で「映画化したい一冊」に選ばれ、日本でもシリーズ累計発行部数28万部を超えるベストセラー英小説「ロボット・イン・ザ・ガーデン」(作:デボラ・インストール/訳:松原葉子/小学館文庫刊)を映像化。
ある理由から自分の夢も、妻・絵美(満島ひかり)との未来も諦めてしまった、無職で人生迷子中の健(二宮)。ある日、健の家の庭に、記憶を無くした迷子のロボット“タング”が現れる。初めは時代遅れで旧式のタングを捨てようとする健だったが、タングが失った記憶には世界を変える、ある秘密が隠されていた。この迷子同士の運命の出会いで、驚きに満ちた壮大な冒険の幕が上がる。
タングは「STAND BY ME ドラえもん」(14)や「DESTINY 鎌倉ものがたり」(17)などを手掛けてきたVFXプロダクション「白組」の最高峰の技術によって生み出されたが、実際の撮影現場では「カポック」と呼ばれる撮影用の簡易なもの、腕などのパーツだけのものなどを用途に応じて使い分け、撮影を進めていく方式がとられた。

その場に存在しないタングとのシーンを作りあげるのは、動きやスピードなど、芝居についてのイメージを共有することが非常に大変だったという。
まず、三木監督は各キャストへ手紙を書いて渡すという熱烈オファーを行った。主人公・健の姉である野村桜子を演じた市川実日子は「監督から“桜子さんへ”というお手紙をいただいたんです。とても印象的でした。この作品はこういう作品で、桜子さんはこういう存在、この作品は、こういう今の時代に……、というようなことを3枚くらい書いてくださって。二宮さんと満島さんも、『初めて!』と仰っていました」とその驚きを語る。さらに、三木監督が本作のイメージに合う音楽のプレイリストも作っていたことを明かし、「世界観を共有するためにくださったのだと思います。監督のその思いがとても嬉しかったです」と感謝する。
撮影現場では、三木監督自ら実際にキャストの前で演じる演出方法があったという。その場では目の前にいないタングの動きやシーン全体のイメージを伝えるために演じてみせ、細やかな動きなどの指示を出した。
タングとの共演シーンも多い、健の妻・絵美を演じた満島は「ほとんどの動きや言い回しを監督とお話して演じることが、驚くほどに新鮮でした。立つ場所、動線、タイミング、セリフの強弱なども細かく決めていく感じで、少し、アンドロイドになったような気分にもなってきて(笑)。振付けを覚えて踊っている感じに似てたかな」と独特な撮影現場を振り返っている。
あわせて、和やかな現場の様子が伝わってくるメイキングカットも披露された。
「TANG タング」は、8月11日から全国公開。
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