「カメ止め」上田監督&キャストが仏リメイク版感想語る 竹原芳子は「フランスで無茶振りしてきた」
2022年6月24日 13:00
「カメ止め」の愛称で、社会現象を巻き起こした映画「カメラを止めるな!」を、アカデミー賞受賞のフランス映画「アーティスト」のミシェル・アザナビシウス監督がリメイクした「キャメラを止めるな!」の公開を前に、2作のコラボイベントが6月23日、池袋シネマ・ロサで開催された。上田慎一郎監督と、オリジナル版とフランス版の両作に出演した竹原芳子、オリジナル版キャストの真魚、しゅはまはるみ、長屋和彰、細井学、市原洋、秋山ゆずきが登壇した。
6月23日は「カメラを止めるな!」公開4周年にあたる特別な日。「まさか4年後に、リメイクされた作品の舞台挨拶に立つとは思いませんでした」と上田監督は感慨深げ。「カメ止め」メンバーが集まるのも久々だとのことで、「みんなと会えてうれしかった」とフランス版にも出演した竹原ら、キャスト一同が再会の喜びを語り、フランス版の感想を述べた。
上田監督は、「スピンオフ『ハリウッド大作戦』でやっていたトラブルに近い表現があって、それも取り入れてくれたのかも」「顔合わせのシーンは僕もワンカットで撮りたかったのですが、あきらめた。オリジナルで出来なかったことをアザナビシウス監督が感じ取ってやってくれたよう」と、オリジナル版と同じく映画愛溢れるフランス版の出来に満足げ。オリジナル版で母親役を演じたしゅはまは、「最後の家族のシーンでやりたかったことが『キャメ止め』では実現してたのがうれしかった」と感激していた。
日本人プロデューサー、マダムマツダ役として、フランス版に出演した竹原は「フランスで無茶振りしてきました(笑)」「日本の方にわかるように『アツアツ』を勝手に入れました」と異国での健闘を報告。そのほか「ボンジュールとメルシーボークーだけで過ごしましたが、大丈夫でした」「お昼ご飯がすごくよくて、前菜、メイン、デザートと順番で出てきた。みんなでテーブル一斉にゆっくり食べました」とフランス滞在を振り返った。
黒縁メガネがトレードマークの市原は「(仏版にも)黒縁メガネの人が出ていることに感激した。基本どの役の人も出ていたからうれしかった」と述べると、細井は「キャラクターを変えるかと思ったけれど、みんなまんまだったのでびっくり」とその再現度の高さに驚きの様子。真魚は「血のりや特殊メイクなどのスタッフさんへの愛を感じ、大事にリメイクしてくれてると思った。血のりや吐しゃぶつの量などは容赦ない感じ」、オリジナル版の劇中劇の主演男優、神谷を演じた長屋は、「あそこまでできるのなら、俺も本番やりたかった」とそれぞれの思いを語る。最後に竹原が、フランス版鑑賞にあたり「オリジナル版で予習、復習もして、最低3回見てほしい」と呼びかけていた。