山田尚子監督オリジナル最新作「Garden of Remembrance」サイエンスSARU制作で23年リリース
2022年6月18日 19:00

「けいおん!」「映画 聲の形」で知られる山田尚子監督のオリジナル最新作「Garden of Remembrance」が2023年にリリースされることが決定した。作品詳細は明かされていない。
アニメーション制作はテレビアニメ「平家物語」で山田監督とタッグを組んだサイエンスSARU。キャラクター原案を「花のズボラ飯」(作画)で知られる漫画家の水沢悦子氏、音楽をシンガーソングライターのラブリーサマーちゃんが担当する。3輪のアネモネの花を描いたイメージビジュアルも公開されている。
フランスで開催されたアヌシー国際アニメーション映画祭で6月15日、山田尚子監督とサイエンスSARUのチェ・ウニョンプロデューサーが登壇し、制作決定の経緯やコンセプトなどを語り、制作中のフィルムから約1分20秒の映像を上映。作品内容はまだ謎に包まれているが、プロジェクトは、音楽を軸にしたショートフィルムの制作をチェ・ウニョンプロデューサーが山田監督にもちかけたことがきっかけで始まったという。その音楽を決めるさいに、山田監督が「無敵な女の子という感じがする」と評するラブリーサマーちゃんを推薦。「(自分の作品について)“女性的なフィルム”と評されることが多いが、いまいちピンときていなかった」という山田監督が、改めて正面から「女の子らしさ」に取り組むことに。2人で出し合ったキーワードをまとめてポエムを作成し、これをベースとして山田監督がフィルムを、ラブリーサマーちゃんが音楽をつくる形をとった。

また、山田監督の希望でキャラクター原案に水沢氏を抜てき。山田監督は、水沢氏が描く女の子の魅力を「生きている女の子らしい匂いを感じる。言うならば寝起きのヨダレの匂いのような生活感のある女の子をすごくキュートに昇華して描かれている」と語り、キャラクターデザインについて「とにかくムチムチにしてください」というオーダーを重ねたことを明かした。作品テーマが「誰かが誰かを想っている、心の行き場はどこなんだろう」というクールなものであるため、背景やキャラクターについては対照的に「きれいでかわいい色」と「おいしそうであること」にこだわっているのだという。
以下に山田監督からのコメントを掲載する。
考えたり、思ったりする気持ちは、どこに行くのだろう。まるで空気のような形で残るのかな、あるいは全く消失してしまうのかな。
できうることならば、望む限り消えずにずっと在っていてほしい。
「きみ」と「ぼく」と「おさななじみ」は、誰かにとっての何かなのだと思います。
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