野村周平「世界発信うれしい」 主演作「ALIVEHOON アライブフーン」アジア10カ国で公開決定
2022年6月11日 20:00

俳優の野村周平が6月11日、都内の劇場で行われた主演作「ALIVEHOON アライブフーン」の公開記念舞台挨拶に登壇した。同日、本作がフィリピン、シンガポール、タイ、フィリピン、カンボジア、ミャンマー、ベトナム、ラオス、ブルネイ、インドネシアのアジア10カ国で、夏休み映画として公開されることが発表された。野村は「日本のカルチャーが世界に発信されるのは、うれしいですね。これで“世界の野村”として(笑)、海外の仕事も増えれば」とさらなる飛躍に期待を寄せた。
内向的な性格だが、驚異的なeスポーツの才能を持つ大羽紘一(野村)が、解散危機に陥ったドリフトチームにスカウトされ“生身”のレース界で頂点を目指す。CGに頼らず、実車を用いたリアルな撮影によって、日本発祥であるドリフトレースの迫力を切り取った。
「たくさんの皆さんの助けによって、仲間と一緒につくり上げた作品を届けられるのは、うれしい」と感激しきりの野村は、「各メーカーの方々の助けがなければ、完成しなかった。タイヤを何本消費したかと思うほど……」と関係者に感謝の意。ロケ地となった福島県について「飯はうまいし、温泉もあるし、ツーリングも楽しい。東北サファリパークもめちゃくちゃ面白い」と絶賛し、「だから、あまり(魅力を)言いたくない。おれがひとり占めしたいんですよ。なので、全然いい町じゃないし、行かない方がいい(笑)」と“野村節”も発揮した。

舞台挨拶には共演する吉川愛、青柳翔、福山翔大、下山天監督、「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」でもテクニカル・アドバイザーを務めた元レーシングドライバーで、本作の監修を務めた土屋圭市氏が出席した。企画構想に3年を費やした下山監督は「思いを乗せた作品が、世界に向けて旅立ちの日を迎えました。皆さんは目撃者であり、共犯者。一緒に育てていただければ。福島を元気にしたいという思いをこめた」と感無量の面持ちを浮かべた。
一方、土屋氏は「小姑みたいに文句ばかり言って、下山さんには嫌われております(笑)。一流のドライバーを使い、本物のレージングカーでやりたいと条件を出したら、嫌な顔をされまして」と監修として強いこだわり。この発言を受けて、下山監督は「加えて、リアルスピードでやれと(笑)。もはや、演出を仕込んだ撮影じゃなかったですね。プロ同士のドライブにも、土屋さんがダメ出しするので」と極限の舞台裏を明かし、「宣伝文句として、CGは使っていないと言っていますが、そもそもCGはいらなかった」と胸を張った。
(C)2022アライブフーン製作委員会
(映画.com速報)