ケビン・スペイシーを性的暴行容疑で訴追 イギリス検察局が正式に決定
2022年5月31日 11:00

イギリス検察局が5月26日(現地時間)、米俳優ケビン・スペイシーを性的暴行容疑で正式に訴追する決定を下した。米バラエティなどが報じている。
検察局が発表した声明によると、被害届を受理した2018年から調査を続けてきた英ロンドン警視庁による調査報告書を入念に審議した結果、男性3人に対する性的暴行ならびに同意なく性行為に及んだ罪で、スペイシーの訴追に踏み切ったという。
詳細については明かされていないが、3人の当事者はいずれも、スペイシーがロンドンの名門オールド・ビック劇場の芸術監督を務めていた2004~15年に被害を受けたものとみられている。同劇場の理事会は最初に性的暴行疑惑が持ち上がった17年当時、独自に内部調査を敢行。結果、劇場関係者20人がスペイシーによる「不適切な行為」の被害に遭ったと訴え出ていた。
スペイシーは17年10月、「スター・トレック ディスカバリー」などで知られる俳優アンソニー・ラップから、14歳のときに当時26歳だったスペイシーに性的関係を迫られたと告発された。スペイシーはすぐさま謝罪したが、同時に自らが同性愛者であることをカミングアウトし、問題のすりかえを図ったとして激しい批判を浴びた。
アメリカではその後も、スペイシーから性的暴行やセクハラを受けたという男性たちの訴えが続出した。ロサンゼルスで18年に被害届が出された一件ではカリフォルニア州法のもと時効が成立したことから不起訴に。翌19年に同じロサンゼルスで別の被害者が提訴を試みた際には、起訴状を提出する前に被害者が死亡したことから訴えそのものが無効になった。唯一公訴に至ったマサチューセッツでの性的暴行容疑も、被害者が公判で証言することを拒否したために取り下げられている。
一大スキャンダルへと発展した騒動以来、表舞台から遠ざかっていたスペイシーだが、昨年、フランコ・ネロ監督によるイタリア映画「L’uomo che disegno Dio(原題)」に出演したのをきっかけに俳優としての活動を再開。「Peter Five Eight(原題)」と「Gateway to the West(原題)」という2本の主演作も決まり、ハリウッドへの本格復帰を図っていた矢先だけに、今回のイギリス検察局による訴追は大きな痛手となりそうだ。
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